独断と偏見。
メロスピ系を中心にヘヴィメタル、V系等のCDのレビューを更新していくブログです。
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DELUHI / Surveillance
DELUHI / Surveillance

DELUHI / Surveillance

01. ~Surveillance~
02. Two Hurt
03. Vivid Place
04. 黄泉の譲り葉
05. Recall

評価:★★★☆

国産V系メタルバンドの1stアイテムとなるミニアルバムです。2008年発表。

Galneryusの二代目ベーシストであったYu-toが本職のギタリストLedaとして結成したバンドで、前身バンドには摩天楼オペラのリズム隊も参加していたことで知られていましたが、本作は以後不動のLeda(Gt)、Juri(Vo)、Ryo(Ba,後にAggyに改名)、Sujk(Dr)の4名でレコーディングされています。

後にデスメタルやメタルコア、ニューメタル等の要素をミックスした独自のサウンドを築き上げることになるDELUHIですが、この時点ではまだV系メタルの王道ど真ん中な曲をプレイしています。
ヴォーカルの声質のせいか、バビロンっぽく聞こえたりSyuの在籍したVALKYRっぽく聞こえたりします。#5はあさきっぽい雰囲気も持っていますね。
後に発表される作品に比べればオリジナリティーや完成度という面ではまだまだですが、正直に言うと王道を行くこのスタイルのほうが以後のDELUHIオリジナルなサウンドよりも個人的に好みだったりもします。
特に哀愁漂うピアノから一転、疾走する#5はV系メタル史の教科書に載せたいレベルの名曲です。

#2は後にリテイクされたシングルが現在も入手可能ですし、#2、#3、#4は解散時にリリースされたベストアルバム"VANDALISM"にも収録されているのですが肝心要の名曲#5が本作以外ではライヴ会場限定でリリースされていたシングルでしか聴くことができないのが非常にもったいないですね。

勿論独自のサウンドを築いたことによって高評価を得たバンドですが、もしも本作の方向性のまま進化を遂げていたらどうなっていたのかと思うと、少し勿体無いような気もします。
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Unisonic / Unisonic
Unisonic / Unisonic

Unisonic / Unisonic

01. Unisonic
02. Souls Alive
03. Never Too Late
04. I've Tried
05. Star Rider
06. Never Change Me
07. The Morning After
08. Renegade
09. My Sanctuary
10. King For A Day
11. We Rise
12. No One Ever Seems Me

評価:★★★

ドイツ産メロディアスハードロックバンドの2012年発表の1stアルバムです。

1993年にHelloweenを脱退して以来、メタルバンドのアルバムにゲスト参加することはあったものの、ファンの期待をよそに一貫してメタルシーンから一線を引いた活動を続けるMichael Kiske(Vo)ですが、本バンドはそんなKiskeのHelloween以降の活動の一環として、PINK CREAM 69のDennis Ward(Ba)、Kosta Zafiriou(Dr)、GOTTHARDのMandy Meyer(Gt)と共に結成されました。
そんな本バンドが注目を集めるようになったのは間違いなくKai Hansen(Gt:Gamma Ray,ex-Helloween)が合流して以降でしょう。
KiskeがGamma Rayのアルバムにゲストとして参加することはありましたが、このコンビが正式に一緒のバンドのメンバーとして一つのアルバムを製作するのは実に20数年ぶりのことということで、往年のHelloweenファンならずとも注目せずにはいられないスペシャルバンドとなりました。

ただし、勿論Kaiが合流したところで突如その音楽性がメロスピになるわけもなく、僕も含めてライヴにおけるHelloween時代の曲の再演以外に本バンドに価値を見出すことができない人も多かったのではないかと思います。
そんな僕の意識を変えさせたのが、先行で公開されたセルフタイトルチューンの#1でした。
Kaiの書いたメロディーをKiskeが歌うとき、例えそれがパワーメタルでなくても確実にマジックとしか表現のしようがない何かがそこに存在することを確信し、本作を購入に至ったわけです。

さて、前置きが長くなりましたが本作の内容ですが、Kiskeの近年の活動に通ずるAORやポップなロックを基盤とはしているものの、Kaiからのインプットにより確実にHelloween脱退以降のKiskeの作品群の中で最もハードな質感を感じさせる作風となっています。
現在ではHelloweenの守護神伝といえばメロディックスピードメタルの経典としてあがめられていますが、元々守護神伝はメロスピ一辺倒なアルバムではなく、ポップなロックナンバーやコミカルな要素を持った曲などバラエティに富んだアルバムでした。
Kaiが作曲に関わった曲の中でも#1、#3、#9あたりからそうした守護神伝のポップサイドを彷彿とさせます。
そして本作のハイライトと言えるのが#11でしょう。疾走こそしていないものの、このサビのメロディーはまさしくファンがKiskeに望む全てが詰まっていると言えます。
この曲をサビ以外疾走させてサビでテンポダウンしてこのゆったりしたメロディーを聴かせるアレンジに変えたら21世紀最強のメロスピアンセムになったんじゃないかと思います。
いやもう本当に本作を聴くたびに#11のサビで目頭が熱くなっちゃうんですよ。

生粋のメロスパーである僕としては退屈に感じる曲も多いですし、せめて一曲でも疾走してくれていればとも思いますが、Kai Hansenの曲をKiskeが歌っているというだけでも価値のあるアルバムだと思います。
少なくとも今のHelloweenよりはずっと魅力を感じますね。
4/22 MergingMoon presents 2nd single 『Greyen』 release party!!@渋谷CYCLONE
ちょっと遅くなったけど日曜は渋谷CYCLONEにMergingMoonのレコ発を見に行ってまいりました。
レコ発といっても発売ではなく配布なんだぜ。一曲入りのシングルCDが貰えるからみんな早めにマジムンのライヴに行ってゲットしましょう。

本当はセットリストが解らないからオフィシャルのブログとかにセットリストが出たらそれをコピーしてレポ書こうかと思ってたんだけど、全然セットリストが上がらないのでセットリストなしでw

Serenity in MurderとMergingMoonという同世代、メロデス、女性ヴォーカル、ツインGt+Keyを含む6人編成と共通点が多いので本人たちがどうかは知らないけど僕は勝手にライバルだと思っている2バンドの対バンってことで楽しみにしていたのですが果てさてその結果は・・・?


・Serenity in Murder
僕が会場に着いたときは丁度1バンド目のGhouls Attack!が終わってSerenity in Murderの出番が始まるところでした。
まだ18時半前だったけどこの時点でフロアはほぼ満杯。

上記の通りセットリストは解らないんだけど、1stアルバム"The First Frisson Of The World"に収録されている曲ばかりを5,6曲だった気がする。
僕のようにはじめてSIMのライヴを見る人間からするとアルバムに入っている良く知った曲を聴けて嬉しかったけど、ひょっとしたら何度も通っている常連さんからするとマンネリな面もあるのかな?

リズム隊は物凄く安定感があるし、いかにもCoB好きそうな上手ギターのFreddyと、フロントの5人の中で唯一短髪で地味目な見た目の下手ギターRyujiがその見た目のアンバランスさに反して息のあったツインリードを聞かせてくれてたし、ステージングにも華があっていいバンドだと思った。
ただ、Emiのヴォーカルはちょっとバンドの音圧に負け気味だったかな。ツインGtとKeyがいて音数が多いのでPAも難しいとは思うんだけどね。
あと、KeyのShuntaroはちょっとステージングが地味すぎる。サポートメンバーかと思うくらいw
でも若いのに既に貫禄を感じさせるステージだった。もう少し大きなステージで見てみたいと思いました。


・LOYAL TO THE GRAVE
普段はハードコア系の対バンで活動しているようだけど、MCでも言っていた様にバンドとしてはハードコアとかメタルとかの垣根を取っ払った活動をしたいと思っているみたいですね。
実際バンドの演奏は十分にメタラーにもアピールできる要素を持っていたと思います。
ただ、お客さんのノリが違いすぎるのよねー。腕をぶん回しながら暴れるのって周りの人が危ないじゃないかな~とかヒヤヒヤしながら後ろから見ていました。


・ANOTHER STREAM
ギタリストがImperial Circus Dead Decadenceのアルバムに参加していたり、ってことで名前だけ知っていたバンド。
ヴァース、ブリッジまではデスメタルでサビになると往年のジャパメタっぽいダサかっこいい曲になる感じ。ヴォーカルがちょっと弱いな~。ちょっとYAMA-Bと似た感じの声で嫌いじゃないんだけど。
最後にやったデス声なしのジャパメタ風疾走曲が一番良かった。


・METAL SAFARI
この日出演していたSIMやマジムンをはじめ、魅力的なメロデスやメタルコア系の若手バンドが悉くこのバンドのGtのHiro氏のプロデュースだってことで気になっていたバンドでした。
Gt一本の4人組で上記のプロデュースしているバンドたちに比べるとずっとシンプルで男臭いエクストリームメタルをやっていました。
演奏はタイト極まりなく、それ以上にヴォーカルが凄い。起用に色んな声を出すタイプではないんだけど、まるで目の前で歌っているのは人間ではなく野獣なんじゃないかって疑いたくなるくらいの圧倒的な存在感だった。
ステージの上で血管切れて倒れたりしないか心配しちゃう感じだったよw

正直家でCDを聴きたいとは全く思わない音なんだけど、ライヴでのパフォーマンスはこの日の出演バンドの中でもダントツでしたね。


・MergingMoon
SIMとは対照的にミニアルバム未収録の曲を3曲くらいやっていた。
確か一曲目にやったのがミニアルバムに入ってない曲で、やたらとプログレッシヴで戸惑ってしまった。
この日配布スタートのGreyenや製作中のアルバムに収録予定の曲なんかもやっていましたね。
ミニアルバム発表時から下手GtとVoがチェンジしていたんだけど、ヴォーカルが女性になった強みを生かそうという意図が感じられました。
その一例としてUがデス声だけでなくファルセット気味のクリーンで歌うパートとかも合ったんだけど、クリーンがちょっと弱すぎる。デスヴォイスは凄い格好いいだけにクリーンヴォイスが残念すぎますね。
タイトなドラムをはじめ演奏陣は凄くよかったな。

Keyの人の暴れまくりなステージングとかは良かったけどヴォーカルが場慣れしてない感ありありで残念。MCとかも身内のりになりがちだったし。
あと、曲の盛り上がるところでサークルピットを作るように指示するのも個人的にはどうかと。ああいうのは自然発生的に起きるから楽しいんじゃないのかな。

まぁ全体的には物凄く楽しいステージだったんだけどねw


ってな感じな一日でした。
デスメタルばっかりのイベントとかあんまり見に行ったことなかったからデスヴォイス聴き疲れたw
同世代女性メロデス対決はこの日はSIMに軍配かな~。
それと、この日出演したSerenity in Murder、METAL SAFARI、MergingMoonにBLOOD STAIN CHILDを加えた面子で6月に今度はSerenity in Murderの企画のイベントをやるらしいんだけどそちらはちょっと行けそうになくて残念です。

帰ってからGreyenをヘビーローテーションしてんだけど、これ滅茶苦茶格好いいですね。
本当に将来が楽しみなバンドだわ。
NOCTURNAL BLOODLUST / Ivy
NOCTURNAL BLOODLUST / Ivy

NOCTURNAL BLOODLUST / Ivy

01. Pulse
02. Rebellion
03. Vanilla
04. A Bullet of SkyLine
05. Crimson Gate
06. Trigger
07. Gift of Prophecy

評価:★★★

国産V系メタルコアバンドの2012年発表の1stミニアルバムです。

1st EPをMETAL SAFARIのHiro氏のプロデュースの下でリリースするなど、元々はデスコア/メタルコアのシーンで活躍していたバンドのようですが、恐らくは戦略的な意図の下メイクをしてV系シーンで勝負をするようになってから初のアイテムとなるミニアルバムです。
結成当初は7弦ギターの使い手を二人擁する5人編成だったようですが、V系への転身の前後にメンバーチェンジがあり、本作リリース時点では尋(Vo)、Cazqui(Gt)、Masa(Ba)、Natsu(Dr)の4人編成になっています。

デスコア→V系という転身はあくまで見た目の上での変化であり、音楽面ではクリーンで歌ったときの発声法がV系的なナルシスティックなそれに変わったほかは大きな変化はなく、付け焼刃ではない本格的なメタルコアサウンドを聴かせています。
デス声の分類にそれ程詳しくないので、うたい文句の通り8種類ものデス声を使い分けているかどうかは僕にはわかりませんが、かなり器用に色々な発声法を使い分けていることは間違いありません。

SEの#1を除く6曲全てが3分~4分台とコンパクトにまとめられた曲ですが、どの曲も短いながらも起伏があり叙情的で魅力的なメロディーを聴かせてくれています。

売りであるデス声の魅力に対してクリーンが非常に弱いのが大きな欠点で、現時点ではメロディーのよさを十分に伝えるには至っておりませんが、バックの演奏力も含めて非常に今後に期待の持てるバンドの登場と言えます。
メンバーに鍵盤奏者はいませんが、要所で叙情的なピアノやシンセが挿入されるところも非常にポイントが高いですね。
DRAGONFORCE / Sonic Firestorm
DRAGONFORCE / Sonic Firestorm

DRAGONFORCE / Sonic Firestorm

01. My Spirit Will Go On
02. Fury of The Storm
03. Fields of Despair
04. Dawn Over A New World
05. Above The Winter Moonlight
06. Soldiers of The Wasteland
07. Prepare For War
08. Once In A Lifetime
09. Cry of The Brave

評価:★★★★

イギリスをベースに活動する元祖スピード違反系バンドの2004年発表の2ndアルバムです。

その尋常でない速さにより世界中のメロスパーに衝撃を与えた1stから1年のインターバルでのリリースとなりました。
前作では速さは勿論のことながらさりげなくタメの効いた魅力的なドラミングを聞かせていたDidier Almouzni(Dr)が脱退し、果たしてあのスピードが維持されるのか不安視する向きもありました。
結果としては、後任として元Bal-Sagothという経歴を持つ、ブラックメタル畑のDave Mackintosh(Dr)を迎えたことで、新たにブラストビートという武器を携えて前作以上に速い印象を与える作風となりました。

前作はSteve Williams(Key:POWER QUEST)が在籍していた前身バンド時代に作った曲の名残か、躁系のメロディーの中に時折英国らしい湿り気を感じさせるメロディーが魅力でしたが、本作では完全に躁に振り切れた印象です。
変化と言えばその程度で、バラードの#4を除く全曲疾走な作風も、無駄に長い間奏も、ピロピロピーピーと不快な印象しか与えないワーミーも前作からそのままです。
あ、ヴォーカルは吃驚するくらい成長しました。縦のリズムがしっかり合うようになったので安心して聴くことができます。

ピロピロと無駄に速弾きするだけのギターソロって元々は大嫌いなんですけど、ツインギターの弾く速いフレーズにダダダダダッっていうブラストビートが絡んだ瞬間悔しいけど高揚しちゃうんですよねw
要するに速いは正義!ってことです。
でもワーミーだけはマジで止めてくれ。

蛇足ですが、僕はスタスタスタスタッって感じに8分の裏拍でスネアを叩くのをブラストビートって言うんだと思っていたんですが、このバンドみたいにダダダダダッっていう頭打ちのもブラストっていうんですね。
My Material Season / Mind of you fragile in vitriform
My Material Season / Mind of you fragile in vitriform

My Material Season / Mind of you fragile in vitriform

01. Wedding of vanity
02. The time limit approach
03. My material season
04. Piano of the glass
05. Commit suicide in the paradise lost
06. Serenity
07. Lily is affixed to the epitaph
08. Mind of you fragile in vitriform

評価:★★★★

Yoshihiro Nozaki(Dr,Pf)率いる"ピアノ・ドラマティック・デスメタル"バンドの2010年発表の待望の1stフルアルバムです。

本作でもピアノを主役にツインリードギターが叙情的なメロディーを奏でる劇的なデスメタルは健在です。

#1は叙情的なピアノによるイントロから一転し疾走するMMSお得意の展開です。
#2はイントロからブラストビートとトレモロリフで爆走する、MMSの中でも最も攻撃的な曲です。
セルフタイトルチューンの#3はGalneryus/Silent Revelationへのオマージュのようなイントロから疾走するキラーチューンで、サビではシンセがストリングス系の音色でシンフォニックに彩る上に『My! Material!』というコーラスの載る印象的な曲です。タイトルに恥じないバンドを代表する曲と言えると思います。
#4はタイトル通りピアノインストで、もの悲しいメロディーを奏でます。
#5は2nd EPからの再録ですが、あまり大きな違いは感じられません。
#6は1st EPからの再録。不評だった冒頭とエンディングのクリーンVoがばっさりカットされてしまったのが個人的には残念ですが、ヴァースの裏で鳴るヴァイオリンのもの悲しい裏メロが秀逸です。
#7は札幌のメロデスバンド"SUICIDE HEAVEN"のインスト"Black Shadow"に新たに歌詞とメロディーをNozaki氏が書き足した曲で、カヴァーと言うよりは原曲をモチーフにしたMMSのオリジナルと言っていい内容になっています。リードギター、サビのシンセ、エンディングのピアノソロの全てが尋常じゃない臭さのメロディーを奏でる泣き泣きの曲に仕上がっています。
#8は10分を超える大作で、ベートーヴェンの月光を思わせるようなクラシカルなピアノに叙情的なツインリードギターが絡みつく前半からはX/ALIVEを想起させられます。間奏のピアノソロから徐々に盛り上がり疾走していく非常にドラマティックな構成となっています。

既発表曲の#5、#6を含む8曲入りということでボリューム的には少々物足りない感もありますが、その分捨て曲は一切なく、全編に渡ってもの悲しいピアノとクサクサなツインリードギターが乱舞する内容となっています。
2枚のEPに比べるとシンセがピアノだけでなくストリングス等の音色でシンフォニックに彩ることが多くなったように感じますが、これも個人的には非常にうれしい変化ですね。

なお本作と、本作以前に発表された2枚のEPは全て入手困難となっているようですが、5月に本作の再発盤がリリースされるようです。
こちらは本作収録の8曲に1st EPから"June Bride Grave"、2nd EPから"Overprogram"、"Light Travel Distance "、"Rosary"の3曲を収録した12曲入りとなっており、僕にとって本作の不満点であったボリューム不足も改善されているようなので、是非明日発売の2ndフルアルバムと共にチェックしていただきたいと思います。
LOST HORIZON / A Flame to the Ground Beneath
LOST HORIZON / A Flame to the Ground Beneath

LOST HORIZON / A Flame to the Ground Beneath

01. Transdimensional Revelation
02. Pure
03. Lost In The Depths Of Me
04. Again Will The Fire Burn
05. The Song Of The Earth
06. Cry Of A Restless Soul
07. Think Not Forever
08. Highlander (The One)
09. Deliverance

評価:★★★★☆

スウェーデンの正統派パワーメタルが放つ2ndフルアルバムです。2003年発表。

デビュー作にしてHM30年の歴史の集大成であると共に世界中のメタル・ウォーリアーに新世紀のメタル・メサイアの登場を確信させた1st"Awakening The World"より2年の月日を経ての待望の2ndアルバムでした。
布陣はWojtek Lisicki(Gt)、Daniel Heiman(Vo)、Martin Furangen(Ba)、Christian Nyquist(Dr)という前作から不動の4人にFredrik Olsson(Gt)、Attila Publik(Key)を加えた6人組となりました。
これはどちらかというとライヴでの音圧を増すための人事であり、音源の上で大きな影響はないようです。実際スペーシーなKeyによる装飾音は1stでも導入されていましたし、ソロはWojtekが一人で弾くことが多いようなのでツインギターになった利点もそれほど感じられません。

さて本作の内容ですが、疾走感を控えめに大作が多くなった分、初聴時のインパクトという面では前作よりも劣りますが、緻密なメロディーの作りこみ具合とエピカルなドラマ性は前作をも上回り、聴くほどに新たな発見と感動を得ることのできる作品に仕上がっています。
確かに一曲通してストレートに疾走する曲はないのですが、きちんと疾走パートは用意されていますし、押しだけでなく引きのパートがあることによって疾走したときのカタルシスが半端じゃないんですね。
そしてDaniel Heiman(Vo)の歌唱は前作から更に磨きがかかり、鬼神の如きシャウトは勿論のことながら抜いて歌うときの感情表現の豊かさには圧倒されることしきりです。

前作と並んで全メタラー必聴のバイブルと言える本作ですが、本作リリース後バンドからDaniel Heimanが脱退してしまい、現在もバンドは新しいヴォーカルを捜しているとのこと・・・。
DRAGONFORCE / Valley of the Damned
DRAGONFORCE / Valley of the Damned

DRAGONFORCE / Valley of the Damned

01. Invocation of the Apocalyptic
02. Valley of the Damned
03. Black Fire
04. Black Winter Night
05. Starfire
06. Disciples of Babylon
07. Revelations
08. Evening Star
09. Heart of a Dragon
10. Where Dragons Rule

評価:★★★★

イギリスをベースに活動する多国籍メロスピバンドの衝撃のデビュー作です。2003年発表。

何が衝撃ってその速さなんですよね。SEの#1、バラードの#5を除く8曲全てが疾走曲でその全てがそんじょそこらのメロスピバンドと比較にならないくらい速いわけです。
冷静に聴けば無駄に長くピロピロと適当な速弾きを繰り返した挙句意味不明なタイミングでワーミーペダルをピーピーと踏むギターソロからはセンスの欠片も感じることはできませんし、ZP Theart(Vo)は本作の時点ではまだヘタウマと言えるレベルにも至っていないし、作曲の引き出しがあまりに少なくワンパターンだし・・・と粗だらけなんですが、

『だからどうした、速いは正義だ!』

と言ってしまいたくなるような異常なテンションで楽しめるアルバムです。


って全然誉めているように聞こえないかもしれないですけど、マジでいい作品なんですw
基本的には躁系のメロディーで突っ走りながら時々入る英国的な湿り気のあるメロディーはツボですし、#7の間奏のお洒落なピアノも大好き。っていうか疾走大好き。速いの大好き。
なんにしても、ここまで速さにこだわったアルバムというのも本作以前には存在しなかったので、当時としては非常に新しく衝撃的でした。

蛇足ですが、国内盤のリリースが幾度となく延期される中、僕の友人たちは皆次々と輸入盤を購入していったのですが、日本盤ボーナストラックの#10を聴いた瞬間、国内盤を待ち続けた自分は勝ち組だと確信しました。
ピアノバラードかと思わせるような冒頭から一気に疾走する叙情性たっぷりの#10こそが本作1のキラーチューンです。
この叙情性はデビュー前に脱退してPOWER QUESTを結成したSteve Williams(Key)が作曲に関わっていることが大きく影響しているのでしょう。
LOST HORIZON / Awakening the World
LOST HORIZON / Awakening the World

LOST HORIZON / Awakening the World

01. The Quickening
02. Heart Of Storm
03. Sworn In The Metal Wind
04. The Song Of Air
05. World Through My Fateless Eyes
06. Perfect Warrior
07. Denial Of Fate
08. Welcome Back
09. The Kingdom Of My Will
10. The Redintegration

評価:★★★★☆

スウェーデンの正統派/メロディックパワーメタラーの2001年発表の1stアルバムです。

新世紀に突入し、メタル界にも新たなヒーローが嘱望されていた2001年に登場した本バンドは全作詞曲を手がけるWojtek Lisicki(Gt)を中心にDaniel Heiman(Vo)、Martin Furängen(Ba)、Christian Nyquist(Dr)からなる4人組です。
前身バンド時代にHammerFallとも関わりがあったことでデビュー前からある程度話題になりましたが、率直に言ってHammerFallなどという二流バンドとの関係は隠したほうが良かったのではないかと思わせるほどの素晴らしいデビュー盤です。

MANOWAR的な漢らしい勇壮な正統派メタルの土台を北欧らしい叙情的な感性で料理した楽曲は、21世紀の新たなメタルアンセムの#3を筆頭に、漢らしいコーラスに拳を握ってしまう#2、SEに導かれてはじまるアップテンポで叙情的な#5、勇壮なミドルチューンの#6、哀愁を漂わせながら疾走する2大キラーチューンの#7、#8、スローで叙情的なパートと激熱疾走パートがめまぐるしく展開する大作の#9とどの曲をとってもスピード、アグレッション、メロディーの全てが圧倒的な魅力を放っています。

また何よりも特筆すべきなのはDaniel Heimanの圧倒的な歌唱力でしょう。
ハイトーンでの血管がぶち切れんばかりのシャウトはRob Halford(Judas Priest)~Ralf Scheepers(Primal Fear)の系譜にある物ですが、その両者の強化版といっても過言でないほどのパワーと音域を誇っており、中低域でのパワフルかつ感情表現豊かな歌唱はEric Adams(MANOWAR)をも凌駕します。
本作を聴いた上でDaniel HeimanがHeavy Metal史上最強のシンガーであることを否定する人がはたして存在するのか、疑問に思えてくるレベルです。

10曲中#1、#4、#10の3曲が1分前後の小インストで、トータルタイムが43分と少々物足りないボリュームであることが唯一の欠点ですが、前述の通りスピード、アグレッション、メロディーの三拍子揃った楽曲にテクニカルな演奏、圧倒的な歌唱力・・・というメタルと言うジャンルに求められる全ての要素が入っており、デビュー作ながら個人的にはメタルの完成形と言い切ってしまっても良いクオリティーの名盤です。
My Material Season / Commit suicide in the pradise lost
My Material Season / Commit suicide in the pradise lost

My Material Season / Commit suicide in the pradise lost

01. Commit suicide in the pradise lost
02. Overprogram
03. Rosary
04. Light travel distance

評価:★★★

奇才Yoshihiro Nozaki(Dr,Pf)率いる"ピアノ・ドラマティック・デスメタル"バンドの2009年発表の2nd EPです。

本作も"ピアノ・ドラマティック・デスメタル"の名の通り、ピアノを主役とした叙情的なメロデスサウンドは健在です。
タイトルトラックの#1は美しいピアノの調べからNozaki氏の圧倒的な手数足数で疾走し、ツインリードでクサいメロディーを奏でるお得意の展開が炸裂です。エンディングにもう一度ピアノソロでしっとりと聴かせるのもたまりません。
#2はオムニバス"THE REDHOT BURNING HELL.Vol.16"に収録されていた曲で、このバンドとしては珍しくピアノソロがない曲です。その分ツインギターが俺たちが主役とでも言わんばかりにツインリードで泣きのメロディーを奏でています。この曲のリードギターの泣きっぷりはSerpentにも引けをとりません。
#3は前作のリテイクで、サビではクリーンヴォーカルが強めのミックスとなっています。前作に比べると素人臭さのない堂々としたメタル歌唱を聴かせているのでこれなら批判も少ないんじゃないかなwヴァイオリンのもの悲しいメロディーが非常に印象的な曲です。
#4はこれまたバンドお得意の泣き泣きなピアノ→劇メロ大疾走キタコレ!→間奏ピアノソロで号泣!なキラーチューンです。数あるMMSの曲の中でも個人的に最も好きな曲ですね。ただメインのメロディーがどことなく#3と似ていることが気になります。

前作で不評だった(個人的には嫌いじゃないけどw)素人臭いクリーンヴォーカルを廃し、#3、#4ではしっかりとしたメタルシンガーを起用したことでイモ臭さが大幅に減りました。
また、前作は楽曲がワンパターンな印象もありましたが、#2のようなギターを主役とした曲を挟むことで本作ではそうした印象もありません。
#2、#3の2曲がオムニバス、前作にそれぞれ収録されていたことを考えると純粋な新曲は#1、#4の2曲のみということで評価は控えめですが、成長を感じることのできる力作です。
Phoenix Rising / MMXII
Phoenix Rising / MMXII

Phoenix Rising / MMXII

01. Tenebris Revelantur
02. Agoraphobia
03. The Chosen One
04. Last Eternal Night
05. Fury And Rage
06. My Love Still Remains
07. Abaddon
08. Exodo
09. Lost Souls
10. Nova Era

評価:★★★☆

スペイン産シンフォニック/メロディックスピードメタルバンドの2012年発表の1stアルバムです。

QUINTA ENMIENDAの名で活動していたスパニッシュメタルバンドがアルバムデビューにあたってバンド名をPhoenix Risingに変更しました(Amazon等ではPHOENIX RISING/FIRE & ASHESがバンド名となっているんだけど多分Phoenix Risingまでがバンド名であっていると思う。)。
スペイン産のクサメタルバンドというと母国語で歌うバンドが多いですが、本バンドはワールドワイドな展開も狙っているのか英語盤スペイン語盤と英語盤の2枚組みが存在します。

アルバムを再生し始めると、まず中国っぽい音階を用いたエスニックなメロディーのSEから#2のイントロのシンフォニックでスピーディーなサウンドに期待がMaxとなります。

そして案の定その期待を打ち砕いてくれるのがヴォーカルなんですねぇw
C級とまではいかないけ、どヴォーカル一人がB級でかなりきっついです。
Mago de Ozを想起させるようなヴァイオリンを交えて陽気に疾走する#5やバラードの#6、魅力的な疾走パートを含む大作の#10を含めてアルバム全編通してとにかくクサいメロディーで、疾走曲の比重も高く、演奏陣はかなり頑張っているだけにヴォーカルが非常にもったいないです。

Six Magicsのようにサビで分厚いクワイヤを入れてヴォーカルの弱さを誤魔化す手法をとるだけでも大分まともになると思うんですけどね。
ってタラレバを言うんならもっと上手い人が歌っていればってことになるわけですがw

まぁシンフォニックで速くてクサいと三拍子揃った『これぞスパニッシュメタル!』な楽曲が僕にとっては思いっきりツボなので評価は甘めです。
一般のメタラーにはヴォーカルがちょっと厳しいでしょうし、逆にヴォーカルに寛容なクサメタラーにとっては名盤となるかも知れません。
Last Kingdom / Chronicles Of The North
Last Kingdom / Chronicles Of The North

Last Kingdom / Chronicles Of The North

01. Chronicles Of The North
02. Warrior Kings
03. Daylight Retreats
04. Silver Moon
05. The World Is Dying
06. End Of Life
07. Fate
08. Abandoned
09. Lost

評価:★★★☆

スウェーデン産メロディックスピードメタルバンドの2012年発表のデビュー作です。

北欧らしい透明感のあるメロパワをプレイしており、#1、#2、#4、#6、#7、#9といった初期Sonata Arcticaを髣髴とさせるような疾走チューンと#3、#5、#8のような勇壮なミドルチューンをバランスよく配したアルバムです。
ヴォーカルは中低域では力強く歌い上げるものの高音でシャウトすると途端にヘナチョコになってしまう良くあるタイプですが、この手のバンドにしてはかなり歌えているほうで、今後に期待が持てます。

アルバム全体を通して合唱を誘うようなクサメロが満載な一方で、どことなく垢抜けないイモ臭さを感じてしまうのは良いとしても、これといったキラーチューンがなく、後一歩の印象を抱いてしまうところが今後の課題でしょうか。
バンドとして狙っているであろう方向は確実に僕好みなので今後が楽しみなバンドの登場ですね。
V系メタル
元々僕は90年代のV系ブームから音楽ファンになって、XやSEX MACHINEGUNSを入り口にメタルを聴く様になったので、VersaillesやMoi dix Moisを筆頭とするような、V系といってもヴォーカルを除けばメタルそのものをやっているようなバンド以外でもV系に好きなバンドは沢山あります。

だけどやっぱり基本的にメタラーなのでツーバス疾走していたりツインリードがハモったりっていうメタル的な要素を持ったバンドの方がとっつきやすいわけです。

そんなわけで最近は特にV系畑に関しては新しいバンドを発掘したりしていなかったので2chの『メタラーが語るヴィジュアル系メタル 12』スレを参考にここ数日は色々聴いてみています。
それぞれの個別のレビューもいずれ記事にするつもりですが、今日はいくつかのバンドのざっくりとした感想を書いてみます。

・DEATHGAZE

最近良く名前を目にするので聴いてみた。
確かにデスメタル/メタルコア系の音で、特にドラムなんか上手い。
でも曲がつまらなすぎる。アルバム一枚を聴いて耳に引っかかるメロディーが一つもない。
俺のようなメロディアスなメタルではなく、もっと気合の入ったエクストリームメタルが好きな人を対象としているのなら、気持ち悪い声のクリーンヴォーカルは邪魔なだけ。

・NOCTURNAL BLOODLUST

同じくメタルコア系の音を出しているバンドだけどこちらは凄く気に入った。
元々V系ではなく純粋にメタルコア/デスコア系の中から出てきて、戦略的に化粧をするようになったっぽいんだけど、さすがは付け焼刃ではないアグレッションを持っていて、クリーンヴォーカルがメロディーを歌うパートやリードギターはしっかりとメロディアス。
ってかデス声の種類が豊富で使い分けが見事ですね。課題はクリーンの弱さかな。

・VII-Sense

元Moi dix Mois、HIZAKI grace projectのJukaがShauraと名を変えて参加しているバンド。
過去にJukaが参加したバンドのようなクサメロを聞かせる様式美メタル一辺倒ではなく、そうした要素は引き出しの一つとして持っている感じ。
同じくMoi dix MoisのシンガーであるSeijiがやっているArt Cubeとイメージが被る。と思ったらその2バンドでカップリングCDなんて出してたw
珍しいトリプルギター編成だけど音源を聴く限りはギターが3人もいる必然性は感じない。
ギターにしてもJukaにしても下手ではないんだけどなんか妙に背伸びして自分のキャパを超えたことをやろうとしているのが残念。
Jukaは気持ち悪い裏声で歌うのやめてくれ。
ってか解散するらしい。

・「xxx」is D£AD

最近のトレンドなのか知らんがこれまたメタルコア系のバンド。
中々に格好いいバンドだけど2曲目をオリジナルとしてやっているのならこいつらは地獄に落ちたほうがいい。パクリとかそういう次元ではない。
My Material Season / Eyes Of Enemy
My Material Season / Eyes Of Enemy

My Material Season / Eyes Of Enemy

01.Last Hope I Wish
02.Eyes Of Enemy
03.June Bride Grave
04.Brutality Smile
05.Serenity
06.Rasary

評価:★★★☆

国産のメロデスバンドの2008年発表の1stミニアルバムです。

自らを"ピアノ・ドラマティック・デスメタル"と称する彼らの音楽性はメインコンポーザーのYoshihiro Nozaki(Dr,Pf)の担当パートからも想像がつくように一言で表現するならデス声になったX。
メロディックデスメタルと言えば、大きく分けて、泣きのリードギターを中心とした曲作りをするタイプと、キラキラしたキーボードを武器とするタイプに分けることができると思いますが、本バンドはそのどちらにも属さず、"ピアノ・ドラマティック・デスメタル"の名の通りピアノを主役とした劇的なデスメタルをプレイしています。
全ての曲のイントロ、または間奏にピアノソロが挿入されており、ピアノによるドラマ性の表現力はXのSilent Jealousyを彷彿とさせます。

Nozaki氏の担当するドラムとピアノは共に圧巻の手数とテクニックを持っており、他の人に再現するのは難しそうです。ライヴではどうするんだろう・・・って僕の知る限りこのバンドが2008年以降にライヴを行ったことはないわけですがw
ドラムとピアノ以外のパートも演奏力は申し分なく、ピッキングハーモニクスを多めに取り入れたリフとメロディアスなツインリードを奏でるギターは非常に魅力的です。

また、後に発表する作品と比較するとクリーンヴォーカルを頻繁に挿入しているのが本作の特徴です。
このクリーンヴォーカルがやたらと酷評されているわけですが、他のブログやサイトで言われているほど下手じゃないですよ。
確かに発声法や、エフェクト処理をしていない生々しい声がやたらと素人臭く聞こえて、もう少し何とかならなかったのかとは思いますが、#5の冒頭なんかはその素人臭さが癖になりますw

プロダクションも全体的に良好ですが、ドラムが電子ドラムで録音されているのかトリガーを深くかけすぎなのか解りませんが、粒が揃い過ぎて打ち込みっぽく聴こえてしまうことがあるのが勿体無いですね。

はじめにも述べたとおり、曲展開とドラムプレイ、ピアノのフレーズ等からはYOSHIKIを想起させられますが、僕にとっては「Xっぽい」は最高の褒め言葉であり全くネガティヴな印象はありません。
デス声に抵抗のないXファンの方には是非とも聞いていただきたいバンドです。
1000HIT&100レビュー
切りの良い100枚目のレビューを書いた日に偶々切りの良い1000HITでした。

元々自分のmixiのページ以外で宣伝はせず、相互リンクの申請とかも一切しないことをブログ開設からコンセプトの一つとしてきたのではじめは一日のアクセス数が3とか普通だったけど、ここの所少しずつアクセスが増えてきて嬉しい限りです。

ただ、アクセス数に対して記事へのコメントがすくないよぅ。
下らないことでもコメント貰えたりして、色んな方と交流が持てるとオジサンは嬉しいので批判でも何でも書いておくれ。

所で一昨日の記事で触れ忘れた音楽ニュースの話題をここに追記しておきます。


・Imperial Circus Dead Decadenceがライヴをやるらしい。

2ndアルバムが個人的にも非常にツボだった同人サークルが何と6/30にライヴをするそうな。
対バン相手もBLOOD STAIN CHILDにANCIENT MYTHと中々面白そうですね。
・・・でも私、6/30は使用で関東にはいないんですよね~。
皆さん是非お暇なら管理人の代わりに見に行ってみてくださいw

"同人"と"インディーズ"の最も大きな違いってライヴをするかしないかだと思っているんだけど、その定義を覆すイベントになるのかな?

・元D≒SIREの幸也と聖詩が新バンドを始動、その名も"D≒SIRE"!!

今のところメタル的な要素のあるV系のレビューしか書いてないけど、実は私純正のV系も大好きなんですが、その中でもV系のど真ん中といえばD≒SIREだと思っています。
これどうなんですかねw
はじめ幸也がTwitterに書いたのが4/1だったんでエイプリルフールネタかとも思ったけどマジっぽいのかな?
Jesus?とかライヴで聴きたいなぁ。

そのうちD≒SIREやJILSのレビューも書きますね。
X / VANISHING VISION
X / VANISHING VISION

X / VANISHING VISION

01. DEAR LOSER
02. VANISHING LOVE
03. PHANTOM OF GUILT
04. SADISTIC DESIRE
05. GIVE ME THE PLEASURE
06. I'LL KILL YOU
07. ALIVE
08. KURENAI
09. UN-FINISHED...

評価:★★★★★

当ブログでの記念すべきレビュー100枚目は勿論このバンドw

結成以来YOSHIKI(Dr,Pf)、TOSHI(Vo)以外のメンバーを固定できなかったXですが、1987年についにTAIJI(Ba)、HIDE(Gt)、PATA(Gt)が相次いで加入、後にメジャーデビューし、Jealousyのミリオンヒット、邦人アーティストとして初の東京ドーム3DAYS公演の成功をはじめ数々の偉業を成し遂げることになる無敵の5人組となって製作された1988年発表の1stフルアルバムです。

メジャーデビュー後の潤沢な制作費と時間を費やして製作されたアルバムと比較すると、特にサウンドプロダクションの面においては粗を感じさせます。
しかし、メロディー、リフ、劇的な曲展開といった作曲、編曲に関する能力は本作の時点ですでに音楽の全歴史を顧みても比較の対象すら存在しない孤高のレベルに至っており、発表から実に24年の月日が経過した今日においても全く古臭さを感じさせないことに驚かされます。

HIDEがX以前に所属していた横須賀サーベルタイガーの代表曲にYOSHIKIが新たに歌詞とメロディーを書いた#4、現在に至るまでバンドの代名詞ナンバーの英詞ヴァージョンの#8、本作では文字通りまだ未完成なピアノバラードの#9といったメジャーでリメイクされることになる曲は勿論のことながら、YOSHIKI節の疾走キラーチューンの#2を筆頭にTAIJI作のミドルテンポのロックナンバーの#3、TAIJIお得意のスラップ奏法が映えるインストの#5、スラッシュメタル的なスピードチューンの#6、後のXのもう一つの売りとなるピアノバラードとは一味違ったギターによる叙情性の美しい#7と、後に彼らがメジャーで発表するアルバムと同様全ての曲が名曲といっていいクオリティーです。

YOSHIKIのドラミングは"メロディアス"と表現したくなるほどにリズム楽器を超越した表現力を持っており、HIDEとPATAのツインリードは美しく、TAIJIのベースはテクニカル、そしてTOSHIの歌はX JAPANと名称を改めてからの作品に比べると透明感はないものの、荒々しい声質は本作の音楽性に非常にマッチしているといえます。

前述の通り、メジャーで発表したアルバムに比べると洗練さに欠けるため、はじめに聴くべきアルバムとは思いませんが、Xの4枚のオリジナルアルバムの中でも最も勢いのある作品ですので、特にBLUE BLOODの音楽性を気に入った方には是非聴いていただきたいアルバムです。
Damnation Angels / Bringer of Light
Damnation Angels / Bringer of Light

Damnation Angels / Bringer of Light

01. Ad Finem
02. The Longest Day of My Life
03. Reborn
04. I Hope
05. Acerbus Inceptum
06. Someone Else
07. Bringer of Light
08. Shadow Symphony
09. No Leaf Clover
10. Pride (The Warrior's Way)
11. 紅(Bonus Track)

評価:★★★

イギリスのシンフォニックメタルバンドの2012年発表のデビューアルバムです。
イギリス出身のシンフォニックメタルという物珍しさに加えて、日本先行デビューであること、ボーナストラックで紅に染まっているらしいこと、等々の話題性が相まって注目が集まりました。

荘厳で細部にいたるまで綿密に作りこまれたオーケストレーションが全編に渡って大仰に彩るハイクオリティーなシンフォニックメタルをやっており、シンガーのPer Fredrik "Pellek" Asly(Vo)は線は細いものの中世的でナイーヴな声質が非常に魅力的です。
気品を感じさせるメロディーや壮大なスケールの世界観は数ある先人の中でもKamelotが最も近いかな。

と、まぁ一つ一つの要素は非常に魅力的で非凡なものを感じさせるものの肝心要の楽曲に突き抜ける魅力が無いのが痛いですね。
思わず悶絶してしまうようなクサメロも無ければ、拳を握ってしまうようなガッツィーな展開もない。アルバムを通した雰囲気や世界観の作りこみ方は優れているのですが、どうしても何か他の作業をしながら垂れ流すBGMになってしまいます。
魅力的な疾走曲であっても必ずスローダウンするパートがあり、それが静と動の魅力的な対比とはならずに冗長で退屈な印象だけを残してしまうのも勿体無いですね。
アルバム冒頭に配された大作の#2をはじめとして無駄なパートを削ぎ落としてシェイプアップさせれば魅力的な曲になりそうなものも多く、非常に惜しい印象です。

さて、ここまでが本編のレビューですが、ボーナストラックにも触れておきましょう。
本カヴァーの構成は、アルバムBLUE BLOOD収録ヴァージョンと同じくストリングスからはじまり、アルペジオパートはピアノで演奏しています。(摩天楼オペラによるカヴァーと同様、本家のロクfソノシートヴァージョンではなくギターのアルペジオをそのままピアノでコピーしている。)そして最後のサビは何とライヴヴァージョンになっています。
アルバム本編同様こってりシンフォニックなのが最大の特色でしょうか。
ギターソロをはじめ、シンフォニックであること以外は原曲に忠実だったり、ライヴヴァージョンでやっていたりという所からは原曲に対する愛が感じられて好感が持てる一方で、ヴォーカルの日本語の発音が酷いのと本編以上にハイトーンがきつそうなのが非常に気になります。
とはいえ、XのカヴァーというとDragonlandをはじめLORD、SHAMAN等とても聴けたものではない劣悪なものが多い中では比較的まともなカヴァーであるといえると思います。
Saber Tiger / Decisive
Saber Tiger / Decisive

Saber Tiger / Decisive

01. 486-102
02. The Hammer
03. At The Front
04. Avenger
05. Virtual Unreality
06. Bionic
07. Defying Gravity
08. Painted Red
09. Cross Your Heart
10. Reminiscence
11. Angel of Wrath
12. Light-Thunder-Light2011

Bonus DVD:Unstoppable Bullet Live 2011
01. RISE2001
02. VAGUE BLESS YOU
03. HUMILIATION
04. MOTIVE OF THE LIE
05. DIVIDING LINE
06. NO FAULT/NO WRONG
07. BIONIC
08. AVENGER
09. DEFYING GRAVITY
10. MISERY
11. PAINTED RED
12. ANGEL OF WRATH
13. LIGHT-THUNDER-LIGHT
14. YOU'D BETTER CRY ALONE
15. FIRST CLASS FOOL

評価:★★★★

北の凶獣ことSaber Tigerが結成30周年となる2011年に発表した9thアルバムです。

Saber Tigerは木下昭仁(Gt)を中心に札幌で結成されたパワーメタルバンドです。
30年に及ぶ活動の中でオリジナルメンバーは木下御大のみで、幾度となくメンバーチェンジを繰り返してきましたが、(Wikipediaによると現在の編成は32期Saber Tigerらしい。)当ブログでは便宜上大きく分けて
・アルバムデビュー前の1981年~1990年
・女性シンガー久保田陽子(Vo)、田中康治(Gt)を擁するツインギター編成で"INVASION"、"AGITATION"、"TIMYSTERY"の3枚のアルバムをリリースした1991年~1996年(久保田サーベルと呼ぶことにします。)
・御大を除くメンバーを一新し、国内随一のパワフルシンガーである下山武徳(Vo)を擁し"BRAIN DRAIN"、"SABER TIGER"、"F.U.S.E"の3枚を発表した1997年~2002年(下山サーベルと呼ぶことにします。)
・再び御大以外の全員が脱退して以降
という4つの時代に区切ることにします。

過去作に関しては折を見てまた詳しく紹介したいと思いますが、ざっくりとそれぞれの時代の音楽性の特徴を説明すると久保田サーベルは超絶技巧ツインギターを生かしたプログレッシヴで叙情的なパワーメタルを、下山サーベルは下山武徳(Vo)の圧倒的なパワフル歌唱を生かした、より攻撃的なパワーメタルをプレイしていました。

2002年に下山、竹内、磯田の3名が脱退したあとのSaber Tigerは"INDIGNATION"一枚のみのリリースで、正直に言うと低迷していたと思います。
僕もINDIGNATIONの内容があまりよくなかったこともあっていつしか存在を忘れてしまっていたバンドでした。
所がINDIGNATIONから実に6年の歳月を経てリリースされる本作には下山サーベル時代から下山武徳(Vo)が、久保田サーベル時代から田中康治(Gt)がそれぞれ復帰をしていると聴いては期待をせずにいられませんでした。

本作におけるラインナップを整理すると、木下昭仁(Gt)、下山武徳(Vo)、田中康治(Gt)に加えて下山とDOUBLE DEALERで活動を共にしていた木本高伸(Ba)、田中率いるHARD GEARでプレイしていた水野泰宏(Dr)という豪華な5人編成です。
個人的にはリズム隊も三瓶朋大(Ba)、礒田良雄(Dr)といった過去にサーベルに在籍したことのあるメンバーで固めて歴代サーベルのオールスター的な編成だとより嬉しかったところですが、当然ながら木本や水野も演奏面では全く遜色ありません。

随分と前置きが長くなってしまいましたが、本作の内容に触れていきます。
バンド史上最強のメンバーでのレコーディングは、「この面子で世界と勝負するんだ!」という決意の見て取れる力作で、そのことはサウンドエンジニアにTommy Newtonを起用し、更にネイティヴが違和感を覚えない英語詞にするために敢えて作詞を外注していることに如実に現れています。
音楽性は過去の下山サーベルの作品に通ずる無骨なパワーメタル路線を基盤としながら、田中&木下がとツインリードを構築することで久保田サーベルのようなプログレッシヴでスリリングな味付けが加えられています。
まさに下山サーベルと久保田サーベルのいいとこ取りといっていいでしょう。
下山の歌唱は少々あくが抜けて聞きやすくなったものの、暑苦しさは相変わらずで、それが好きだった僕としては嬉しい限りw
#12は1st、Invasion収録曲のリメイクで、ジャパメタ特有のダサさがあって世界照準の本作の作風の中では異色な存在を放っていますが、アンコール的な位置づけと捕らえれば楽しめます。

唯一の欠点は全体的に少しカッチリしすぎなプロダクションでしょうか。
もう少し荒々しさを残したほうがこの手の男らしいパワーメタルにはあっているのではないかと思います。



そして本作のオマケとして付属しているDVDですが、これは2011年2月に地元札幌で行われたライヴの模様が収められています。
まだ三瓶朋大(Ba)の脱退前であるため、本編CDとはベースが異なります。
本編収録の新曲を5曲やっている他、各アルバムの曲を満遍なく演奏しており、久保田サーベルの曲を下山のヴォーカルで楽しむことができてかなり興味深いアルバムとなっています。
それだけにどこにもトラックリストが載っていないのが勿体無い!
せっかく本作ではじめてSaber Tigerを知った人が「お、この曲格好いいじゃん。」って思ってもその曲のタイトルも、どのアルバムに入っているのかもわからないというのは勿体無さ過ぎます。
というわけで↑にトラックリスト書いたんで参考にしてくださいw
ニュース
ここ数日の音楽ニュースで気になる話題にちょいと反応。

・Luca Turilli´s Rhapsodyのヴォーカルがようやく発表。

mixiの方に書いてたんですけど実は僕はMichele LuppiがLuca Turilli´s Rhapsodyのシンガーなんじゃないかと予想していました。
理由としては、トラックリストを見る限りイタリア語詞の曲がありそうなのでイタリア人シンガーで、なおかつこれだけ発表をもったいぶるという事はそれなりに著名なシンガーなんじゃないかなと思って、その条件に合致するのがMichele Luppiくらいしか思いつかなかったからなんです。
結果としてはTRICK OR TREATにいたAlessandro Contiということでほぼ無名のヴォーカルを引っ張ってきましたね。

中々に上手いシンガーのようで、Fabio Lione、Olaf Hayerに続いてLuca様の見つけるヴォーカルは外さない感じですね。


・一方Michele Luppiの方はSecret Sphereへ加入。

このニュースは驚きました。
Roberto MessinaはB級臭さはあるものの、あれはあれで好きなヴォーカルだったんですが、Michele Luppiという超A級シンガーが加入となると俄然新譜への期待が高まりますね。
2nd級の曲の質でルッピッピの歌が乗れば名盤確定なんですけど、もう2ndの時のような神がかったような曲は期待できないですかね~。
・・・なんて思ってたら新譜にはLegendのリメイクが入るだと!?


・Raphaelが2日限定で復活!!

少し前からオフィシャルHPで華月の誕生日へ向けたカウントダウンが始まったので噂はされていましたが、その4月7日についに発表されましたね。
正直、YOSHIKIのいないX以上に華月のいないRaphaelというのは考えづらいのですが、これは見れるものならみたい!
でもZEPPか・・・すごい競争率なんだろうなぁ。
ギターはどうするんだろう?やっぱり昔の華月の音源と同期させるとかなのかな?
ファンの中では異端な意見かもしれないけど僕としてはライヴをするからには別のギタリストを入れてやってほしいと思う。
じゃないとやっぱりライヴじゃないもん。

Xの復活のときも、I.V.や復活3DAYSまではHIDEの音源を使うのは感動的だったけど、その後もHIDEの音源を使うってことには違和感があったんですよね。

さて、Yukiの「決着をつける」というメッセージを読む限り、これっきりなのかなという感じですが、できれば新曲なんかも聴きたいところです。
Rage / 21
Rage / 21

Rage / 21

01. House Wins
02. Twenty One
03. Forever Dead
04. Feel My Pain
05. Serial Killer
06. Psycho Terror
07. Destiny
08. Death Romantic
09. Black And White
10. Concrete Wall
11. Eternally

Bonus CD
01. Opening
02. The Edge Of Darkness
03. Hunter And Prey
04. Into The Light
05. Drop Dead
06. Empty Hollow
07. Light Into The Darkness
08. Higher Than The Sky
09. War Of Words
10. Carved In Stone
11. Soundchaser
12. Down

評価:★★★★

ドイツの重鎮パワーメタラーによる2012年発売のその名のとおり21thアルバムです。
前身バンドのアルバムを含むかどうか、企画盤を含むかどうかによって枚数が変わってきますが本人たちが本作を21枚目のフルアルバムと言っているのだからそれが正しいんでしょう。

Victor Smolski(Gt,Key)加入後の作品ではシンフォニックな組曲とコンパクトなパワーメタルナンバーが混在する作風のアルバムを主として作ってきましたが、今後はシンフォニックなものはLINGUA MORTIS ORCHESTRA名義として分離し、RAGE名義ではパワーメタルを基盤として活動を行っていく模様です。
そういった背景もあり、バンド史上最もヘヴィーな作風になることが事前にアナウンスされていました。
確かにシンフォニックな要素が排除され、アグレッシヴなギターを中心とした曲調や、バンドとして初の試みとなる#5でのデスヴォイスの導入、全体的に死をモチーフとした歌詞など、ダークな印象が強く、少なくともVictor加入後の作品の中では最もアグレッシヴなアルバムに仕上がっています。
とはいえヘヴィーな曲であってもどの曲も耳なじみの良いキャッチーなサビを持っており、Rageらしさは失っておりません。
そういった意味ではベテランらしい非常に手堅いアルバムですね。

演奏面ではVictorが凄まじいのは当たり前として、個人的には本作ではAndre Hilgers(Dr)がいい仕事をしていると感じました。
これまではタイトな演奏は聴かせるものの、前任のMike Terranaに比べると地味な印象を持っていたのですが、本作では特にライドシンバルを中心とした金物系の使い方が個人的にツボでした。#8のサビとかたまらないですね。

恒例となりつつあるオマケは今回はDVDではなくCDで、2010年にGamma Rayとカップリングで来た東名阪ツアーから東京のライブが収められています。
航空会社のミスで機材が日本に来なかったり、ツアーが終わったかと思いきやアイスランドの火山の噴火が原因で飛行機が飛ばずドイツに帰れなかったり、ついでに日本のニュース番組に出演したりと散々なツアーだったようですが、ライヴそのものは充実のクオリティーだったことが伝わってきます。
しかしオマケにしてもちょっと音質が悪すぎますね。
前2作のオマケほどのお得感はないかな。
Veiled in Scarlet / IDEALISM
Veiled in Scarlet / IDEALISM

Veiled in Scarlet / IDEALISM

01. Desire
02. Belief
03. The Whereabouts Of My Soul
04. Idealism
05. Drift
06. Night Befall
07. The Wind To A Dream
08. Resistance
09. Dividing Line

評価:★★★★☆

元SerpentのメインソングライターであったKeija(Dr,Key)による新バンド/ソロプロジェクトの2012年発表の1stアルバムです。

Serpentのリーダーとしてメロデス界に2枚の名盤を残したものの、体調不良を理由に2008年にSerpentを脱退。それ以来復活を嘱望されていたKeijaですが、ついにSerpent時代からの盟友Hiroki(Gt)に加え、Shun(Vo)、Syo(Gt)をメンバーとして迎えて製作された1stアルバムです。
#1、#3、#6、#8ではサポートメンバーとしてSerpentの初期メンバーであったAki(Gt)も参加しています。
バンド形態をとってはいますが、Keijaのソロプロジェクトのようなニュアンスもあるようで、全作詞曲だけでなく編曲もKeijaが一人で手がけるほか、ドラムとキーボードのほかにベースもKeijaが兼任しています。

さて、ファンの誰もが期待するのがSerpent時代に聴かせていた泣きのギターを武器とした慟哭のメロディックデスメタルの復活ということになるのですが、その期待に見事答えたアルバムといっていいでしょう。
Serpentの3rdアルバムといってもいいような、ファンがKeijaに期待する泣きのメロデスが全編に渡って収録されています。

Serpentと大きく異なる点はツインギター編成になったことで、その利点を最大限に生かしツインリードが美しく絡み合います。
また、Galneryusの2ndアルバムを髣髴とさせるようなネオクラシカルなキメフレーズも増え、ギタリストとして大きく成長を遂げたHirokiがSyoやAkiとともに流麗なソロを聴かせています。Serpent時代はゆったりとした大きなメロディーを聴かせることが多かったのに対し、細かい速弾きで泣きのフレーズを構築するようになりました。
ギターフレーズに関してはリードギターだけでなくリフやバッキングのフレーズも綿密に作りこまれており、このあたりはギタリストというよりはアレンジを手がけるKeijaのセンスの賜物でしょう。

また、あくまで主役はギターであるものの、KeyによるシンフォニックアレンジもSerpent時代以上に強力になり、ギターリフのアクセントに合わせてストリングスの和音が豪華に装飾しています。

Shun(Vo)は高音でギャーギャーと喚くスタイルだったKen(Serpent)とは対照的に、低音でボーボー咆えるタイプのデスヴォイスです。
これに関しては好みによる部分が大きいと思うのですが、個人的にはKenのスタイルのほうが好きでした。
このヴォーカルも強力ではありますが、もう少し表現力を身につけると更に良くなると思います。

王道のKeijaサウンドであるアグレッシヴで劇的な#1、#2、#4、#6を筆頭に、展開が多くジャジーなギターソロが強烈に臭いミドルテンポの#3、Serpentの"Angel's Grave"を髣髴とさせるウィスパーヴォイスを取り入れたスローテンポの#5、サビでワルツのリズムになるのが印象的な#7、同じくワルツの#8、SerpentのDisc Unionでの購入特典として配布されたインストのリメイクの#9と、全てが強烈に臭くて泣ける曲に仕上がっています。

Serpentを好きだった人にはたまらない作品ですし、Serpentを知らなくても泣きのメロデスを好きな人は必聴の一枚です。
逆に本作でKeijaを知った人には是非ともSerpentも聴いてほしいところですが、残念ながらレコード会社の倒産に伴い廃盤なんですよね。
SHEAR / Breaking The Stillness
SHEAR / Breaking The Stillness

SHEAR / Breaking The Stillness

01. The Awaking
02. In Solitude
03. Scorched
04. Someone Else's Eyes
05. Wounded
06. Redemption Awaits
07. Stillness
08. Crowded by Fools
09. No Way Out
10. Be Here Now
11. Mistakes

評価:★★★

フィンランド産のメタルバンドの2012年発表の1stアルバムです。

史上最悪のキャッチコピーに関しては他サイトで散々言われているようなのでスルーw
ただこれだけ「キャッチコピーが酷い!」と話題になっているのを見ると、逆に話題づくりのためにわざとやってるんじゃないかと勘繰りたくなりますね。

さて、紅一点のシンガーAlexa Lerox(Vo)を擁する6人組の本バンドのサウンドはデジタルなシンセを用いたモダンなアプローチを取り入れたメタル/へヴィロックをやっています。
ゴシックメタル的な要素も多少はありますがそれほど大きくはありません。
元IMPERANONのLauri Koskenniemi(Gt)、元OMNIUM GATHERUMのEerik Purdoe(Ba)、現AMORALのJuhana Karlsson(Dr)といったデスメタル畑の面子がバックを固めることもあって、エクストリームメタル的なアグレッションも感じられます。

ただ、僕はこのバンドの看板であるAlexa嬢の声がちょっと苦手。
ハスキーなのはいいんですが、所々わざとらしく無理に力んで歌っているように聴こえるところがどうも引っかかってしまいます。
抜いて歌っているパートが非常に魅力的なだけに残念です。

ただ、バックは非常にテクニカルですし、キャッチーで耳なじみのいいメロディーも魅力ですので、キャッチコピーをみてしり込みしている人も買う価値はありかと思います。

そういえば余談ですがIMPERANONって解散しちゃったんですかね。
確か20歳そこそこで作った1stがかなりクオリティー高くて期待してたんですけど。
あさき / 神曲(リマスター)
あさき / 神曲(リマスター)

あさき / 神曲(リマスター)

01. 蛹
02. 蛍
03. 幸せを謳う詩
04. この子の七つのお祝いに
05. 予後の音
06. 月光蝶
07. 赤い鈴
08. 雫
09. 神曲
10. 空澄みの鵯と

評価:★★★★☆

日本のマルチミュージシャンによる2005年発表の1stアルバムを2012年にリマスターして再発したアルバムです。
本来は2ndアルバム発売に合わせての1stアルバムリマスターでしたが、あさきの体調不良により2nd発売が延期となったので先行する形で1stアルバムのリマスター盤発売となりました。

あさきとはコナミデジタルエンタテインメント所属のミュージシャンで、所謂音ゲーの作曲を担当する作曲家です。
本作はそれらのゲームに提供した楽曲に新曲を加えてレコーディングされたものです。

オリジナル盤とリマスター盤の差異に関しては後で述べるとして、まずは内容から。
その音楽性をあさき本人は「和風プログレッシヴメタル」と自称しているようです。
実際にギターのフレーズからはメタルからの影響を強く感じさせますし、変拍子を用いた先の読めないアレンジはプログレッシヴといっていいのですが、90年代の香りを感じさせる古き良きヴィジュアル系といった方が適切な表現だと思うし、そういう売り出し方のほうがあっていると思いますね。
本作をはじめて聞いた当時の僕の感想は「初期ラピュータと初期ラルクとラファエルとシャムシェイドのおいしいとこ取り」なんて書いてます。

基本的にドラムと一部の曲に挿入されたバイオリン、ビオラ、チェロ以外の全ての楽器と歌をあさき本人が担当しているのですが、どのパートをとってみても一級品のテクニックを持っており、おどろおどろしい歌詞の世界観と変態的な曲展開やアレンジが相まってダークな世界観を築いています。
一方で全編を通して歌メロはどこまでも切なく美しくメロディアスです。

正直、1990年代後半にV系バンドのオリジナルアルバムとしてリリースされていたら余裕でオリコン1位を取れるようなクオリティーで、V系全盛期に出たアルバムを思い起こしてみても本作に比肩し得る作品を挙げるのは非常に困難なくらいの名盤です。
全曲シングルカットしてもいいキラーチューンですが、中でも本作の中ではストレートな部類に入る哀愁漂う#8は2005年ベストチューン。


さて、それではオリジナル盤とリマスター盤の差異ですが、オリジナル盤の最大の問題点はコナミのサイトからの通販のみの販売で、一般のCDショップやAmazon等への流通が無かったことでした。
個人的に歴史に残すべき名盤であるにもかかわらず、人に勧めるのにも苦労していました。
リマスター盤はその点はしっかりとクリアしており、手に入りやすくなりました。
次に音質ですが、オリジナルも決して悪いプロダクションではなかったのですが、更に音圧が増し分離もよくなりました。
録り直しはしていないとのことですが、明らかにオリジナル盤では聴こえなかった音が聴こえたり、歌い方が微妙に変わっているパートもあるように感じられます。

全体的に音は良くなっているのでオリジナル盤を持っている人にもお勧めですし、持ってない人は一般に流通されたこの期にだまされたと思って是非ご購入を!
発売延期中の2ndアルバムに向けても期待が高まります。
XANDRIA / Neverworld's End
XANDRIA / Neverworld's End

XANDRIA / Neverworld's End

01. A Prophecy of Worlds to Fall
02. Valentine
03. Forevermore
04. Euphoria
05. Blood on My Hands
06. Soulcrusher
07. The Dream is Still Alive
08. The Lost Elysion
09. Call of the Wind
10. A Thousand Letters
11. Cursed
12. The Nomad's Crown
13. When the Mirror Cracks (Bonus Track)

評価:★★★★

ドイツ産ゴシック/シンフォニックメタルバンドの5年ぶりとなる5thアルバムです。2012年発表。
過去作のレビューはまた気が向いたときに…。

この5年の間に色々あったようで看板シンガーであったLisa Middelhauve(Vo)が脱退、後任にHAGGARDでもその美声を聴かせていたManuela Kraller(Vo)が加入しました。
前作まではLisa嬢のコケティッシュな声質に合った、ざっくり分類するとWithin Temptation系のゆったりめの癒し系ゴシックメタルをやっていたのですが、ソプラノシンガーであるManuela嬢を得た本作ではヴォーカリストの特性に合わせてか、その音楽性を大仰なシンフォニックメタルに変化させてきました。
平たく言うと初期Nightwish化しました。

これは好みの問題だと思うのであくまで個人的な話なのですが、癒しのゴシックメタルというのは嫌いではないものの、盛り上がりどころが解り難く、アルバム一枚を通して聴くのが苦痛に感じることもしばしばあります。
XANDRIAの旧作も例外ではなく、各々の曲が優れているのはわかるのですが、アルバムを聴き終える前に飽きてしまうということが頻繁にありました。
それが本作では全編を通じてこってりシンフォマシマシなKeyに疾走感とパワーのあるリズム、メタリックなアグレッションを感じさせるGtと劇的な曲展開、そしてManuela嬢のオペラティックなVoと聴き所の多いアルバムとなりました。

一つ一つの要素ははっきり言ってNightwishが"Oceanborn"~"Wishmaster"でやったことの焼き直しなのですが、その全てが高品質でManuela嬢もTarjaに全く引けをとらない素晴らしい歌唱力です。

本バンドとは反対にナチュラルトーンのヴォーカルを入れて、より普遍的なメロディックメタルに移行してしまった現在の本家Nightwishには望むことのできないものが詰まっています。
VOICES OF DESTINY / Power Dive
VOICES OF DESTINY / Power Dive

VOICES OF DESTINY / Power Dive

01. Intro
02. Power Dive
03. My Separation
04. Dreams Awake
05. Kami
06. Untouchable
07. Being Worth
08. Dedication
09. Your Hands
10. Red Winters snow
11. Outro

評価:★★★

ドイツの女声シンフォニックメタルバンドの2012年発表の2ndアルバムです。
1stのレビューは気が向いたら書きます。

ザクザクとしたメロデス的なギターリフの上でMaike Holzmann(Vo)の癒し系ヴォイスとLukas Palme(Key,Vo)のデスヴォイスがデュエットするシンフォニックなパワーメタルをやっています。
Maike嬢のヴォーカルスタイルはSabine Edelsbacher(EDENBRIDGE)に通じるコケティッシュな魅力を持ったもので、男声デスヴォイスとの対比も見事。

ただ、全体的に上質なシンフォニックメタルではあるもののメロディーに今一つ突き抜けるものがなく、疾走感も控えめなためどうにも地味な印象なんですよね。
音楽に集中するというよりは何か別のことをしながら聴くBGMになってしまう感じ。

1stも同じような印象だったので、これ以上を望むのは難しいかな。
時々モダンなアプローチも見せるギターとMaike嬢の癒しヴォイスは非常に魅力的だし、ゴシックメタル的な成分を控えめにパワーメタルをやってくれているのは個人的に好みなんですけどね。
Rage / Strings to a Web
Rage / Strings to a Web

Rage / Strings to a Web

01. The Edge of Darkness
02. Hunter and Prey
03. Into the Light
04. The Beggar's Last Dime

Empty Hollow
05. Empty Hollow
06. Strings to a Web
07. Fatal Grace
08. Connected
09. Empty Hollow (Reprise)

10. Saviour of the Dead
11. Hellgirl
12. Purified
13. Through Ages
14. Tomorrow Never Comes

Bonus DVD (RAGE live at Wacken 2009)
1. Carved In Stone
2. Higher Than The Sky
3. Set This World On Fire (featuring Hansi Kürsch)
4. All I Want (featuring Hansi Kürsch)
5. Invisible Horizons (featuring Hansi Kürsch)
6. Lord Of The Flies (featuring Jen Majura)
7. From The Cradle To The Grave (featuring Jen Majura)
8. Prayers Of Steel (featuring Schmier)
9. Suicide (featuring Schmier)
10. Down (featuring Schmier)
11. Soundchaser

12. Set This World On Fire (Live at the Masters of Rock 2009)
13. All I Want (Live at the Masters of Rock 2009)
14. Carved In Stone (Live in Sofia 2009)

15. Never Give Up (Rage Race Special)

評価:★★★★

ドイツのベテランパワーメタルバンドの2010年発表の20thフルアルバムです。

愚直にパワーメタルサウンドを追求しつつ、アルバムごとに新たな試みも欠かさないRageですが、区切りとなる20枚目の本作はVictor Smolski(Gt,Key)お得意のプログレッシヴでシンフォニックな組曲#5~#9をアルバムの中盤に配し、前半の#1~#4には伝統的なRageサウンドの明るくキャッチーなパワーメタル、後半の#10~#14にはヘヴィーでダークな印象の曲といった具合に3つのRageを楽しむことができるアルバムとなっています。
またキャッチーな前半は勿論のことながらプログレッシヴな中盤、ダークな後半を通してメロディーが非常に充実しているのが本作の特色であり、大きな長所となっています。
特に組曲"Empty Hollow"は"SPEAK OF THE DEAD"収録の"SUITE LINGUA MORTIS"同様にプログレッシヴではあるものの、あちらと比べるとキャッチーで歌いやすいパートがしっかりと用意されており、難解な印象はなくアルバムのハイライトを形成しています。

Victorの超絶ソロをはじめとしてバンドの演奏は相変わらずタイトかつテクニカルですし、ファンがRageに期待する全てが入った快作です。

また前作同様、初回盤にはWACKEN OPEN AIR 2009に出演した際の模様を中心に収録したDVDが付属しています。
2009年のWackenのライヴはバンドの25周年を記念した特別なもので、Hansi Kursch(BLIND GUARDIAN)、Jen Majura(BLCK THUNDER LADIES)、Schmier(DESTRUCTION)という3人のヴォーカルをゲストに迎えています。ゲストヴォーカルを迎えた曲ではもう少しPeavyとゲストのどちらがどのパートを歌うのかの打ち合わせをしてほしい気もしますが、スペシャル感があっていいですね。
特に歌いだした瞬間に空気をBLIND GUARDIANにしてしまうHansi Kurschの存在感はさすがです。
Hansiは髪を短く切って普通のおっさんみたいな外見になっているのですが『HANSI NICE HAIR』というメッセージを掲げた女性がいてちょっと笑えますw
通常のDVD作品に比べると多少画質等で劣る部分はあるものの、新作のオマケの域をはるかに超えたDVDですので是非初回盤を購入することをお勧めします。
摩天楼オペラ / Justice
摩天楼オペラ / Justice

摩天楼オペラ / Justice

01. Justice
02. 濡らした唇でキスをして
03. 落とし穴の底はこんな世界
04. Helios
05. Imperial Riot
06. Mermaid
07. 21mg
08. Age
09. Just Be Myself
10. アポトーシス
11. ニューシネマパラダイス
12. 絆
13. Designer Baby


評価:★★★★

国産V系バンドのメジャーで初となる2012年発表の通産2枚目のフルアルバムです。

メジャーに活動の場を移すと、バンドやレコード会社の意向により大衆受けしやすい方向にその音楽性を変えていくバンドが多いですが、彼らの場合は逆にメジャーに行ってからのほうがやりたいことをやれる環境が整った印象があり、本作でも彼らのルーツの一つであるシンフォニックメタルの要素を強めてきました。
どの曲を見てもクワイヤやストリングスが強く、意図してシンフォニックなアルバムを作ったと思われます。
そんな中でも特にこてこてなシンフォニックメタルの#1、#3、ネオクラシカルなギターインストの#9、強化版Eternal Symphonyとでも言えるキラーチューンの#10といったメタルチューンはその傾向が顕著です。
前作まではメタル的な要素を持ちつつもあくまでV系の範疇を出ることのない音楽性でしたが、本作はヴォーカルの発声法さえ気にしなければ一つのメタルアルバムとして聞くことができるアルバムとなっています。
全体的に見れば官能的な#2、オートチューンを用いた#5、彩雨らしい同期を用いたポップチューンの#6、古臭い謎なリフが全く曲にあってない#7、テンポチェンジの多い#11、バラードの#12とカラフルなアルバムなのですがシンフォニックメタルという一本の軸があるため散漫な印象は全くありません。
勿論前述のメタルチューン以外も非常に高品質で捨て曲はありません。

プレイ面では僕は今までAnziの無駄に弾きすぎなプレイスタイルは摩天楼オペラの足を著しく引っ張っていたと思うのですが、本作ではいつになく押し引きを覚えた魅力的なプレイを聞かせるようになりました。
特に自身が主役となる#9での速く弾くだけでない歌心のあるプレイは秀逸です。

これまでの作品はあくまでV系ファン向きだったのに対して、はじめてV系独特の歌唱法に抵抗のないメタラーに勧められる作品に仕上がったと思います。
これ以上にメタル要素を強めてしまうと逆に個性を失ってしまうというギリギリのバランスだと思うので是非この路線で突き進んでほしいと思います。
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