独断と偏見。
メロスピ系を中心にヘヴィメタル、V系等のCDのレビューを更新していくブログです。
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PCが故障中でございます。
この記事も含めて、サブのPCで更新するつもりですがメインのPCが復活するまでペースは遅くなるかも。

最近アクセスがちょっとずつ増えてきてるんで、更新頑張りたいんだけどw
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Sylvania / Lazos de Sangre
Sylvania / Lazos de Sangre

Sylvania / Lazos de Sangre

01. Mirando Al Cielo
02. Lazos De Sangre
03. Buscando Un Camino
04. Jugando A Ser Dios
05. La Princesa Prometida
06. No Se Que Sera De Mi
07. Sal De Tu Prision
08. Raiz De La Ilusion
09. Al Caer La Noche
10. Mi Juicio Final
11. Desatame (Monica Naranjo)

評価:★★★☆

スペイン産のメロディックスピードメタルバンドの2011年発表の1stアルバムです。

スペインといえば、XaMetal全盛の時代からAVALANCHやWarCry、Red Wine、近年ではOpera Magnaといった高品質なXaMetalバンドを輩出する一方で、ここでは具体的な名前は出しませんがどうしようもないようなクソメタルもそれ以上に大量に輩出してきました。
本バンドは中々にテクニカルなツインギターとキラキラとシンフォニックなキーボードを擁し、陽性のクサクサなメロディーをしっかりと歌えるヴォーカルが勿論スペイン語で聴かせる、前者の部類に入るバンドです。

特に#2、#5あたりは頭がパーになったかのようにやりすぎなまでに明るくてクサいメロディーで疾走しています。
哀愁のバラード#6もいかにもスパニッシュメタルっぽくていいです。
その他の曲も#3は#2、#5程ではないですが秀逸な疾走曲ですし、ドラマティックな#9や14分に及ぶ大作の#10も素晴らしいです。

Keyの音色が安っぽく感じる部分もありますが、全体的にプロダクションも悪くありません。
デビュー作でのクオリティーの高さで言えばOpera Magnaにも負けてないですね。
これで2ndで更にOpera Magnaの2nd並みの化け方をしてくれれば!

それにしてもOpera Magnaに続いてこういうバンドが出てくると、スペインのXaMetalもまだまだ捨てたものじゃないっていう気分になりますね。
是非ともこの調子でシーンが2000年代前半の盛り上がりを取り戻して欲しいところです。
摩天楼オペラ / Abyss
摩天楼オペラ / Abyss

摩天楼オペラ / Abyss

01.INDEPENDENT
02.もう一人の花嫁
03.frill
04.coal tar
05.Double Clutch
06.フタリ
07.Finale…

評価:★★★

国産V系メタルバンドのメジャーデビュー盤となるミニアルバムです。2010年発表。
CDにDVDのついた通常盤の他にTシャツ付きのボックスセットなんていうのもあります。

#1はタイトルからして「メジャーに行っても俺たちは変わらない!」という決意を感じさせるアップテンポで適度にメタリックな摩天楼オペラらしいナンバー。約3分半と短い中にもテンポチェンジやデスヴォイスでのコーラス、開放感と疾走感を感じさせるサビ、間奏のGt&Baのソロバトル、シンフォニックなKeyといった摩天楼オペラの得意な手法を詰め込んだ挨拶がわりの一発です。
#2は本作のリーダートラックで、ピアノとヴォーカルのメランコリックなオープニングからバンドインするとヘヴィーに展開します。序盤はスローテンポですが、徐々に盛り上がりサビではアップテンポになります。
#3はMR.BIGとMR.BIGを足して2で割った感じのシャッフルナンバー。きっと仮タイトルはMR.BIGだったに違いない。どうせだったら最後のソロもAnzi一人じゃなくて"Colorado Bulldog"のようにバンドのユニゾンでやってみても面白かったかもしれない。
#4はAnziらしいヘヴィーなバラード。ダークかつ壮大な曲です。
#5は一転してキャッチーでアップテンポな曲。
#6はオペラとしては新しい試みとなるアコースティックなバラード。Anziの弾くアコギが意外といい味を出しています。
#7はバラード調のギターインストでAnziの世界観爆発です。

苑が#1、#2、#6、Anziが#4、#7、彩雨が#3、#5を作曲しており、三人のソングライターの曲が均等に採用されていますが、頭2曲のインパクトに対して他の曲があまりにも地味な印象しかありません。
メジャー一発目の音源ということで冒頭に代名詞的な2曲を持ってきたのは気合の表れでもあると思うのですが、正直普段は本作を通して聴くことは殆どなく、出た当初も頭2曲ばかりをリピートしていました。

それと、2008年に現在の編成になってからずっとAnziのギターの音色が音楽性に合っていないと感じているのですが、本作はいつになくその違和感を大きく感じます。
#6のアコギや#7のようなAnziが主役の曲ではいいんですけどね。

まぁ何だかんだと文句は付けても#1、#2が強烈なんで十分満足できるクオリティーなんですけどね。
SERPENT / xGODx
SERPENT / xGODx

SERPENT / xGODx

01. xGODx
02. Cannibalistic Dream
03. Devil In A Dream
04. Plastic Arts
05. Severance
06. Baptism
07. Slave - that name is karma-
08. Suicide Diary
09. Clot
10. Funeral Of Light


評価:★★★★

神戸のメロディックデスメタルバンドの2008年発表の2ndフルアルバムです。

演歌の如く泣きまくるリードギターはそのままに、演奏力とプロダクションの向上し、作曲のパターンを増やしてさらなる高みに登りました。楽曲やアレンジがより洗練され聴きやすいメロデスになった印象です。
特にKen(Vo)の成長は顕著で、高音のシャウトだけでなく低音グロウルも自在に操るようになりバンドの顔として大きな表現力を身につけています。

1stに比べるとドラマティックさが減退したとも言われていますが、終盤のメランコリックな#8から怒涛のキラーチューンの#9の流れを聴いてカタルシスを得られない奴はメタル聴くのなんて止めたほうがいいんじゃないかと思います。

ドラマーが曲を書いているとは思えないほどにリズムが単調だという欠点もありますが、僕個人としてはメロディックデスメタルの教科書といってもいいアルバムだと思います。


本作発表後、残念ながらメインソングライターのKeija(Dr,Key)、泣きのメロディーを奏でていたHiroki(Gt)の2名が脱退し、残されたKen(Vo)、Hiro(Ba)がSerpentの名を引き継いで活動を続けていますが、Sound Holicの解散により活動が止まってしまっている状況のようです。
一方でKeija(Dr,Key)、Hiroki(Gt)の脱退組が新たに結成したVeiled in Scarletがついにアルバムをリリースするということで期待が集まっています。
SERPENT / Cradle of Insanity
SERPENT / Cradle of Insanity

SERPENT / Cradle of Insanity

01. Shadow of Death
02. Bloody Gates
03. Lunar Eclipse
04. Siren Night
05. Angel's Grave
06. Cradle of Insanity
07. Broken Sleep
08. Sea of The Silence
09. Awakening-In The Dar,Painted By Blood-
10. Cage

評価:★★★★

神戸のメロディックデスメタルバンドの2005年発表の1stフルアルバムです。
デモCDーR"Bloody Gates"発表後、Takeshi(Gt)、Yasu(Vo)の東村兄弟、Aki(Gt)が相次いで脱退、後任にKen(Vo)、Hiroki(Gt)を加え4人編成となって制作されました。
Sound Holicの解散に伴い残念ながら現在は廃盤となっています。

BLOOD STAIN CHILDがデビューし、日本のメロディックデスメタルシーンが活発になりつつあった時期の登場であったことと、メインソングライターが鍵盤を兼任していたことからChildren Of Bodomの系譜にあるキラデスバンドと比較されることが多かったように思いますが、やっている音楽性はむしろChildren Of Bodomよりも初期IN FLAMESの影響下にある泣きのギターを中心に据えたスタイルです。

屍忌蛇率いるVolcanoを彷彿とさせるほどに全編に渡ってとにかくギターが泣きまくっており、テンション高く吠えまくるKen(Vo)の声質が非常に好みだったこともあって当時はこれでもかと聴きまくりました。
ギターが一本の4人編成になりましたが、元々ツインギターのハモリを大々的にフィーチャーした曲作りはしていなかったのでその点も全く問題は感じません。

全曲が強烈ですが特に#6のリードギターは発表から7年たった今でも時々頭の中で鳴っているほどですし、#8はイントロの時点で勝負ありなキラーチューンです。

曲作りの引き出しが少なく、どの曲も同じようなテンションであることや、デモに比べればマシにはなったものの篭もりまくりなプロダクション等の欠点はありますが、我が国の誇るメロデスの名盤の一つと言えると思います。
D / NEW BLOOD
D / NEW BLOOD

D / NEW BLOOD

01. Vampire Missa
02. 弾丸
03. EDEN
04. lost breath

評価:★★★

国産V系バンドの2003年発表の1stミニアルバムです。
Syndrome第二章のメンバーであったASAGI(Vo)、SIN(Gt)、Ruiza(Gt)の3人ががリズム隊にAioria等の未散との活動で知られるHIROKI(Dr)、無名だったレナ(Ba)を迎えて結成したバンドです。
結成に至る経緯がLa:Sadie’s→Dir en greyと似ていますが本バンドのメンバーはDir en greyとは違い、現在もKISAKIとの関係も良好なようですね。

音楽の方向性としては前身バンドのSyndromeと同じく90年代の匂いを残した王道のV系サウンドですが、Syndromeに比べるとメタリックな攻撃性が増しているのが個人的には嬉しいところです。

#1はASAGI作曲のヘヴィーナンバーで、シャウトを交えてテンポチェンジしながら盛り上がっていきます。サビの壮大な美しいメロディーが印象的です。
#2もASAGIの曲でアップテンポに展開します。この曲もサビの開放感が素晴らしいです。
#3はRuizaのペンによるV系の王道を行くアップテンポチューン。サビのメロディーはUAの情熱のパクリだけどいいメロディーなのでライヴでも合唱がおきます。前2曲に比べるとメタル度は控えめ。
#4もRuiza作曲。ピアノの伴奏に合わせてしっとりと歌うオープニングから一変してヘヴィーに展開していきます。リフとサビの開放感が秀逸ですね。ライヴでは中間の煽りパートのループが長すぎますが音源だと丁度良い感じ。

全体的にネタ切れの感がある現在のDに比べると曲が非常に充実していますね。サウンドプロダクションの貧弱さは気になるものの、後のリメイクに比べると勢いは上回っています。
入手困難ですが中古等で見かけたら是非聴いてみてはいかがでしょうか。
摩天楼オペラ / Murder Scope
摩天楼オペラ / Murder Scope

摩天楼オペラ / Murder Scope

01. Murder Scope
02. COCOON
03. EVE(LIVE in 7.23 at Akasaka BLITZ)
04. 悲哀とメランコリー(LIVE in 7.23 at Akasaka BLITZ)
05. Last Game(LIVE in 7.23 at Akasaka BLITZ)
06. 瑠璃色で描く虹(LIVE in 7.23 at Akasaka BLITZ)

評価:★★★

国産V系メタルバンドの2009年発表の6thシングルです。
DVD付きの初回限定盤とライヴ音源を4曲収録した通常盤が存在します。

#1は苑作曲の疾走ナンバー。シンフォニックなKeyとザクザクしたメタリックなギターの上に哀愁漂う歌メロの乗るオペラらしい曲です。部分的にツーバス疾走する箇所もあり、メタラー的な視点でも楽しめますが、何よりも歌メロが秀逸です。
#2ははじめて悠が持ち出したアイデアを苑、Anziと仕上げた曲です。僕の知る限りではGRIDE、Jeniva、Marge Litch、Masterpiece、GRAVE SEEDといった過去に在籍したバンドも含めて悠が作曲に関わったはじめての曲ですが、意外にもスローなスケール感のある曲でオペラの新境地だと思います。

通常盤に収録されている#3~#6は本作に先駆けてリリースされたDVD(いずれこちらのレビューも書きたいと思います。)からのカットで、いずれも演奏力、歌唱力共にライヴでも高いレベルにあることを証明するものですが、それぞれの曲がぶつ切りになってしまっていますので、ライヴ感を楽しみたいのであればDVDを購入することをお勧めします。
SIGH / In Somniphobia
SIGH / In Somniphobia

SIGH / In Somniphobia

01. Purgatorium
02. The Transfiguration Fear Lucid Nightmares
03. i) Opening Theme: Lucid Nightmare
04. ii) Somniphobia
05. iii) L'excommunication a Minuit
06. iv) Amnesia
07. v) Far Beneath the In-Between
08. vi) Amongst the Phantoms of Abandoned Tumbrils
09. vii) Ending Theme: Continuum
10. Fall to the Thrall
11. Equale i) Prelude ii) Fugato iii) Coda


評価:★★★

日本のアヴァンギャルドブラックメタルバンドの2012年発表の9thアルバムです。

普段アヴァンギャルドブラックなんかほとんど聴かない・・・というか正直に言うとそれがどんなジャンルかもよく知らず、
手持ちのアルバムの中だとIHSAHNの"After"がアヴァンギャルドだって言われているのを見たことがあるからこんな感じのをアヴァンギャルドブラックっていうのかな?程度の認識しかなかった僕なんですが、某友人が本作を勧めてくれたので挑戦してみました。

頭2曲を聴いて彼が何故このCDを僕に勧めてくれたのか解りました。
この2曲がすんごいクサいんですw
勿論全編に渡ってクサメロ満載なアルバムって訳じゃないんだけど、この2曲だけでも満足できますね。
特に#2はサックスソロなんかもいい感じ。

#3~#9は組曲なんですが、ドゥームっぽかったりプログレッシヴだったり何かエロティックだったり最早メタルですらなかったり「アヴァンギャルドってこういうことか~。」って感じですね。
ただ、先鋭的なだけではなく歌やギターのメロディーもしっかりしていてメタルとしてもアグレッションを感じられるパートもしっかりあって、僕のようなメロスパーでも結構楽しめます。
特に#8はDimmu Borgirを彷彿とさせるシンフォ・ブラックで大好物です。
組曲の後に入っている#10もギターがクサいフレーズを弾きながらスラッシーに疾走する曲でたまりません。

メロスピのサウンドプロダクションに慣れた僕としては隙間の多い本作のプロダクションが「スカスカ」と感じられてしまうのが難点ですね。

どうでもいいですが"アヴァンギャルド"と称されるブラックメタルは本作と前述のIHSAHN/Afterしか聴いたことのない僕にとってアヴァンギャルド=サックスを使用しているという図式が出来つつあるんですが、きっと間違ってますねw
MergingMoon / Inauguration Of The Black Sun
MergingMoon / Inauguration Of The Black Sun

MergingMoon / Inauguration Of The Black Sun

01. Irreligious Doll’s Prayer
02. Blackout Before Shadow
03. Open Heart
04. ...and, this impulse shows a move
05. Skeleton Milk
06. Do I Exist
07. Salvation

評価:★★★☆

国産メタルコア/メロデスバンドの2011年発表の1stミニアルバムです。

ツインGtとKeyを擁する20歳そこそこの若手6人組で、メロデスサウンドを基盤としながらも新世代らしくメタルコアやエレクトロの要素を取り入れたエクストリームメタルをやっています。
同世代のSerenity In Murderにも通じる方向性ですが、あちらがあくまでメロデスサウンドの範疇を出ることなく味付け程度にメタルコアの要素やデジタルシンセを導入しているのに対し、こちらの方はメタルコア的な成分がかなり強めに感じます。
Serenity In Murderが全編デスヴォイスだけで叙情性を表現しているのに対してこちらはクリーンのパートを導入している点もメタルコアっぽく感じる理由の一つかもしれません。

タイトなリズムセクション、叙情的メロディーや速弾き等をハイクオリティーに聴かせるギター、デジタルサウンドだけでなく泣きのピアノ等を随所に挿入する鍵盤、低音グロウルから高音スクリームまでを使い分けるヴォーカルと全てがハイレベルで、曲もブルータリティと叙情性を兼ね備え、時々クサくて(ここ重要!)たまりません。

プロダクションも自主制作とは思えないほどに良好で、Amazon等での取り扱いがない現状が勿体無く感じます。
是非ともフルアルバムをリリースしてSerenity In Murderと共に日本のメロデス界を牽引していってほしいと思います。
摩天楼オペラ / ANOMIE
摩天楼オペラ / ANOMIE

摩天楼オペラ / ANOMIE

01. SEED OF ANOMIE
02. Dolce
03. ANOMIE
04. 悲哀とメランコリー
05. 月の砂
06. 電脳パラノイア
07. EVE
08. 眠れる夜
09. Last Game -ANOMIE EDITION-
10. Sexual Entrapment
11. Utopia
12. 瑠璃色で描く虹
13. 本質へと辿る愛
14. Eternal Symphony(bonus track)

評価:★★★☆

国産V系メタルバンドの2009年発表の1stフルアルバムです。
僕が持っているのはDVD付きの初回盤ですがリンクはDVDの代わりに#14を加えた通常盤です。

シングルやミニアルバムのリリースが多く、いつまでたってもフルアルバムが出ない印象でしたが今にして思うと結成から2年でフルアルバムというのは決して悪くないペースですね。
ただ、#4、#7、#9、#12と、メンバーチェンジ後に出た4枚のシングルの一曲目が全て本作に収録されているので本作とCOUPLING COLLECTIONを持っていればシングルを買う必要は全くなかったですね。こういう所謂『V系商法』的な売り方はあまり印象がよくありませんでした。

シングル曲の詳細はそれぞれのシングルのレビューを参照していただくとして、それ以外の曲について簡単に感想を述べていきます。
#1は彩雨作のSE。心臓の鼓動とオペラティックな低音ヴォイスから笑い声が入り不穏な空気を漂わせます。
続く#2は苑作曲のスローなヘヴィーチューンです。この曲の雰囲気は嫌いじゃないんですが、アルバムのオープニングは走って欲しいんですよね。
#3は苑節炸裂なアップテンポチューン!サビはツーバス疾走していて摩天楼オペラの王道ど真ん中を行くキラーチューンです。こっちを何故オープニングに持っていかなかったのかと小一時間(ry
#5は彩雨のペンによるバラードで、彩雨らしく同期を用いて盛り上がっていく曲です。
#6は摩天楼オペラではじめての燿作曲のアップテンポナンバー。ゴリゴリとしたBaとスペーシーなKeyが印象的で、この曲もサビではメタリックに疾走しています。
#8は苑作のバラード。苑の書いたバラードの中ではイマイチかな。
#10はAnzi作曲のヘヴィーでアップテンポな曲。デスヴォイスを取り入れたBメロ等は苑曲っぽい雰囲気もありますがサビのメロとギターソロのつまんなさがAnziらしいですw
#11はAnziによるインストゥルメンタルバラード。僕は無駄に弾きまくるAnziのスタイルはあまり好きではありません。テーマメロディーは中々いいだけにこんなに弾かなくていいと思う。
アルバム本編ラストを飾る#13は苑によるバラードです。ってかバラード多いな。ピアノとヴォーカルでしっとりと締めくくります。
通常盤ボーナストラックの#14はライヴ会場で配付された曲で、配布ヴァージョンと同じテイクらしいのでそちらの感想。はじめて自分たちの本当にやりたいことを詰め込んだような、彼らのルーツであるメロディックスピードメタルナンバーになっています。
あくまでメロスピのフォーマットを崩さずに歌唱法等でV系っぽさを表現する手法は前身バンドのJenivaを彷彿とさせます。

全体を通して曲の出来にバラつきが大きく、僕のように結成以来の活動を追いかけてきた人間にとってはシングル曲以外にアルバムのハイライトと言える曲が#3、#14しかないことは欠点と言えます。
しかしシングルが多く収録されている割には散漫な印象はなく、また上記のハイライト以外の曲も所謂捨て曲というレベルの曲は一切なく、非常にバランスの取れたアルバムだと思います。
シングルを買っていなくて本作ではじめて摩天楼オペラに触れる人にとっては、僕よりも評価が大分上がるかもしれないですね。
NOVA ERA / Sin Libertad
NOVA ERA / Sin Libertad

NOVA ERA / Sin Libertad

01. Intro
02. Sin Libertad
03. Entre Las Sambras
04. Salvacion
05. Anochecer
06. Medianoche
07. Nuevos Comienzos
08. Sigue En Pie
09. Llantos De Soledad
10. Para Que Vivir
11. Algun Lugar
12. Dificil Camino

評価:★★

メキシコのメロスピバンドの2012年発表の1stアルバムです。
当たり前ですが現LIGHT BRINGERのHibiki(Ba)や現INSPIREの杉乃(Vo)を擁したことで知られる(知られないかw)通称『吉祥寺のANGRA』とは無関係です。

ネオクラシカルなソロを聴かせるGt、キラキラしたセンスの良いKey、クサクサなメロディー、そして今時どんな環境で録音したらこんな音になるのかと首を傾げたくなる劣悪なプロダクション、ドタバタしたリズム、ヘナチョコすぎて聴くに耐えないVo、魅力的な疾走曲かと思いきや突然遅くなる意味不明なアレンジと、2003年くらいにいっぱいいたタイプの愛すべきC級バンドです。

光るものは間違いなくあるんだけど、昔よりXaMetalerとしてのレベルが下がってしまった僕はマイナス面が大きすぎて最後まで通して聴くのが苦痛でしょうがないです。

おわり。
Rage / Carved in Stone
Rage / Carved in Stone

Rage / Carved in Stone

01. Carved in Stone
02. Drop Dead!
03. Gentle Murders
04. Open My Grave
05. Without You
06. Long Hard Road
07. One Step Ahead
08. Lost in the Void
09. Mouth of Greed
10. Lord of the Flies

Bonus DVD (RAGE & Lingua Mortis Orchestra live at Wacken)
1. Overture
2. From The Cradle To The Grave
3. Alive But dead
4. Lingua Mortis Medley
a. Don't Fear The Winter
b. Black In Mind
c. Firestorm
d. Sent By The Devil
e. Lost In The Ice
5. Turn The Page
6. Suite Lingua Mortis
a. Morituri Te Salutant
b. Prelude Of Souls
c. Innocent
d. Depression
e. No Regrets
f. Confusion
g. Black
h. Beauty
7. Higher Than The Sky

評価:★★★☆

ドイツの老舗パワーメタラーの2008年発表の19thアルバムです。
前作リリース後、15thアルバム"Welcome To The Otherside"以降普遍であったトリオ編成からMike Terrana(Dr)が離脱し、SILENT FORCEのAndre Hilgers(Dr)を新たなメンバーとして迎えました。

プログレッシヴでアーティスティックな方向に振り切れた前作の反動か、本作はキャッチーでコンパクトなパワーメタルナンバーが並んでいます。
また、本作ではいつになくVictor Smolski(Gt,Key)からのインプットが強く、本来バンドの中心メンバーであるはずのPeter "Peavy" Wagner(Vo,Ba)が単独で書いた曲は#9のみとなっています(#5、#6、#8、#10あたりのPeavyとVictorの共作によるナンバーもPeavy主導で作曲されているようですが)。

そのためか、Rage特有のあくは弱めで、より普遍的で聴きやすいパワーメタルをやっている印象です。
Rage独特のひねくれたあくが薄れたことをどう捉えるかによって評価は変わってくると思いますが、僕はキャッチーで歌い易いメロディーの多い本作を好意的に受け止めました。

また、ドラマーの交代の影響は意外なほどに感じなく、Andre Hilgers(Dr)も前任者に劣らぬパワフルでタイトな演奏を聴かせています。

そして本作はCDのみの通常盤の他にDVDつきのスペシャル・エディションが存在するのですが、このDVDが単なるおまけの域を遥かに超えた傑作ですのでスペシャル・エディションを購入することを強くお勧めします。
2007年のWackenの野外フェスに出演した際の模様を収めたこのDVDはPeter "Peavy" Wagner(Vo,Ba)、Victor Smolski(Gt,Key)、Andre Hilgers(Dr)のトリオに加えて"Lingua Mortis Orchestra"を加えたステージとなっており、オーケストラの荘厳な調べとRageの骨太なパワーメタルサウンドとの見事な融合を楽しむことができます。
オーケストラとの相性を意識してか、アップテンポの曲が少なめなセットリストにはいささか不満を感じますが、"Suite Lingua Mortis"の完全再現は圧巻の一言です。
同じく"Suite Lingua Mortis"をフィーチャーしたライヴDVDにFull Moon In St.Petersburgがありますが、そちらはオーケストラ音源をサンプリングで流し、背景のスクリーンにオーケストラの演奏している様子が映っている、いわば『擬似共演』だったのに対し、本作は正真正銘生演奏のセッションで"Suite Lingua Mortis"をやっているというのが素晴らしいです。

このオーケストラの人たちが普段どういう活動をしているのか解りませんが、自分の演奏がないパートではノリノリで首でリズムをとる者やカメラに向かってメロイックサインをする者、曲のコーラスを口ずさみながら弦楽器を演奏するネーチャンなんかもいてかなり好感が持てます。
蛇足ですが客席側から見て右側最前列の女性がパンチラしそうでしません。

本編のCDに対しておまけのはずのDVDの話ばかりいつまでもしていてもしょうがないので、ここらへんで止めておきますが、スタジオよりもライヴで更に輝きを増すタイプのバンドですので、どうしてもDVDの方の印象が強くなってしまいますね。
SERPENT / Bloody Gates
SERPENT / Bloody Gates

SERPENT / Bloody Gates

01.THE ABYSS OF TIME
02.BLOODY GATES
03.ANGELS GRAVE
04.SIREN NIGHT
05.ERASE ME
06.SERPENT
07.SEA OF THE SILENCE
08.HADES
09.TEARS OF A MEMRMAIND
10.LAST SERENADE

評価:★★★

神戸のメロディックデスメタルバンドの2003年発表の1stデモCD-Rです。
本作発表時点でのメンバーはKeija(Dr,Key)、Aki(Gt)、Hiro(Ba)、Takeshi(Gt)、Yasu(Vo)の5名でした。

後に我が国を代表するメロデスバンドとなる彼らですが、本作の時点でもその片鱗を覗かせており、自主制作であることを考慮しても劣悪なプロダクションの奥に聞こえるのは流麗な泣きのギターを大々的にフィーチャーした慟哭のデスメタルサウンドです。
全作曲を手がけるのはKeija(Dr,Key)ですが、まるでギタリストが作曲しているかのように泣きのリードギターを軸としたサウンドとなっています。
この時点でギターの泣き泣きっぷりは屍忌蛇にも匹敵するレベルですね。

ただし、#2、#3、#4、#7、#8の5曲が後に1stフルアルバムでリメイク(#8はタイトルを"Bloken Sleep"に変更)され、いずれもリメイク版の方がはるかに強力であることを考えると、本作はイントロの#1、アウトロの#10を除けば#5、#6、#9の三曲にしか価値がないので入手困難となった現在、無理して手に入れる必要はないもしれません。
初期CoB的なキラデスサウンドが楽しめる#5やブルータルに突進する#6は中々の佳曲ですのでSerpentの音源は全て集めたいという程にハマった方は中古で探してみるのもいいかもしれません。

ちなみに本作リリース後にTakeshi(Gt)、Yasu(Vo)の2名はバンドを脱退し、Aresを結成することになります。
MinstreliX / TALES OF HISTORIA
MinstreliX / TALES OF HISTORIA

MinstreliX / TALES OF HISTORIA

01. Legend Eve Origin
02. The Goddess~La Liberte Guidant Le Peuple~
03. Gratia
04. JDA
05. Caterina
06. Venus And Adonis
07. Sari With Mercy
08. The Minstrel~旅人~
09. La Bastille
10. Bloody Rose
11. The Intellectual Rampage
12. Juliet~The Sins Of Ignorance~


評価:★★★★☆

我が国の誇る最強最臭兵器MinstreliXの通算6枚目のアイテムとなる3rdフルアルバムです。2012年発表。
前シングル発表後、Yuki(Dr)が脱退し元MANIPULATED SLAVESのOchoko(Dr)を加えた5名でレコーディングされました。

結論から言うと、徹頭徹尾ドラマティックでテクニカルで究極のクサメロが洪水の様に押し寄せる、2004年以来MinstreliXに期待していた全ての詰まった名盤の誕生です。

儚いピアノの音色から泣きのギターの入るSEの#1に続くTakao(Gt)の本気が全て詰まったキラーチューンの#2、印象的なギターリフからクサクサに疾走する#3、一度聴いたら耳に残る印象的なサビのメロディーを持ったアップテンポの#4、シンフォニックな装飾音とGtとKeyのネオクラシカルなキメフレーズが満載の#5、ミンストとしては初の試みとなるギターインストの#6、イントロのシーケンスフレーズが印象的な疾走曲の#7、Leo Figaro(Vo)作の悶絶疾走曲の#8、シングル"Rose Funeral Of Tragedy"収録曲のリメイクでデスヴォイスパートはより攻撃性を増した#10、イントロからアウトロまで全部がサビといっていいレベルの劇的な#11、Leo Figaro(Vo)作の切ないバラードの#12と、どこを切ってもハイライトと言えるレベルで息をつく暇もありません。
HMVのインタビューでTakaoが「アルバムのオープニングにふさわしいキラーチューンが無かったためにメンバーからキラーチューンをオーダーされて最後に#2を作曲した。」というエピソードを明かしていましたが、#5や#11がキラーチューンじゃないなんて冗談がきつすぎますね。

個人的には#2、#5、#11といった全人類必聴レベルのキラーチューンや#3、#7、#8、#10といった疾走曲は勿論、非疾走曲ながら#4のサビのメロディーが頭にこびりついて離れず街を歩いていても気づくと#4を口ずさんでいる自分がいます。
数少ない欠点としてはLeoの英語の発音が悪いのはいつものことながら何故か本作は日本語の発音もおかしく、歌詞カードを見ないと何語で歌っているのか解らないという点でしょうか。
というわけで評価は★★★★★に限りなく近い★★★★☆ということで・・・★★★★★は"Thirst for..."が正式にレコーディングされる時にとっておこうかと思います。

余談ですが、本作が2005年頃にLost Renaissanceの次のアイテムとして発表されていたら間違いなくGalneryusのいいライバルになっていただろうと思うと、返す返すもLolaが在籍していた暗黒時代が残念に思えてしょうがないですね。
ただ、回り道はして来ましたがまだまだ取り返しの聞く時間だと思うので本作を皮切りに是非とも世界一のXaMetalバンドとして活躍していって欲しいと思います。
Sunrise / Trust Your Soul
Sunrise / Trust Your Soul

Sunrise / Trust Your Soul

01. Trust Your Soul
02. All This Time
03. You And Me
04. Man In The World
05. Love Will Set You Free
06. Dreamer Online
07. Hey!
08. Relax
09. Tell Me Why
10. Forgotten Secrets
11. Invisible Place

評価:★★★

ウクライナのメロディックスピードメタルバンドの2010年発表の2ndアルバムです。
1stは未聴ですが、本作がやたらとネット界隈で話題になっていたので購入してみました。

Stratovariusや初期Sonata Arcticaらの北欧勢からの影響を強く感じさせる透明感のあるKeyで装飾されたメロディックメタルをやっており、ミドルテンポのメロハーやスローバラードの奇数トラックとアップテンポ~疾走曲の偶数トラックとが交互に配されています。

ウクライナという辺境地から想像されるよりも遥かに高品質で、特に本家SonataのToni Kakkoと良く似た声質を持つKonstantin Naumenko(Vo)は声質だけでなく歌唱力も本家に肉薄する魅力的な歌唱を聴かせています。
他のブログで「初期ソナタのアウトトラック集と言われたら信じるレベル。」というようなことを書かれていたのを見たのですが、まさにそのような感じです。

・・・そう、あくまで「アウトトラック集」レベルなんですよね。
疾走曲の#2、#4、#10や女声コーラスを導入した#6、Hunting High And Low系アップテンポナンバーの#8あたりは「北欧メタル好きですか?奇遇ですね、僕も大好きです。」という感じなんですが、歌メロがあともう一歩。本当に惜しいところでもう一歩なんですよ。
あとやっぱりストラトやソナタのファン層を狙うならばどう考えてもアルバムの半数強がミドル~スローというのは多過ぎる。勢いで誤魔化せる疾走曲以上にこれらの曲では尚更歌メロの練り込み具合が気になってしまいますしね。
それと、疾走とミドルを交互にするにしても奇数と偶数を逆にしてくれってw一曲目が遅いとそれだけで印象悪くなっちゃうんですよね。

アレンジ面で光るものを感じるのは確かですし、現在のSonata Arcticaには期待することの出来ないことをかなり高品質でやってくれているのは確かですが、ちょっとネット上では過大に評価されすぎている気がします。
将来有望なバンドだと思うので是非とも偶数トラックの路線で更に精進して欲しいと思います。
Rage / SPEAK OF THE DEAD
Rage / SPEAK OF THE DEAD

Rage / SPEAK OF THE DEAD

SUITE LINGUA MORTIS
01. Mortituri Te Salutant
02. Prelude Of Souls
03. Innocent
04. Depression
05. No Regrets
06. Confusion
07. Black
08. Beauty

09. No Fear
10. Soul Survivor
11. Full Moon
12. Kill Your Gods
13. Turn My World Around
14. Be With Me Or Be Gone
15. Speak Of The Dead
16. Michi-shi Tsuki

評価:★★★☆

ドイツの老舗パワーメタラーの2006年発表の通算18枚目のフルアルバムです。

本作はオーケストラとの共演による#1~#8の組曲"SUITE LINGUA MORTIS"と#9以降の通常のコンパクトなパワーメタルとの2部構成になっている点が最大の特色です。
まず、前半の組曲ですが、Rageらしいパワーメタルの#3、ミドルテンポの#5、メランコリックな#8という3つの歌入り曲の前後をオーケストラやバンド演奏による小インストで繋いだ構成となっています。
#3のリフが"Master of Puppets"そのままなのはご愛嬌w
組曲全体を通してオーケストラやVictor本人が演奏するチェロ等、クラシカルな楽器を用いてはいるものの、どちらかというと質感としてはシンフォニックメタル的なとっつきやすさよりもプログレメタル的な難解さを感じさせる内容となっています。

一方後半はいつものRageらしいパワーメタル曲が並ぶのですが、前2作と比べてアグレッションでは勝るものの、歌メロのキャッチーさでは及ばない印象の曲が並びます。

全体を通して間違いなく高品質な作品ですし、Rageらしさを失うことなく新しい挑戦をする姿勢にも頭が下がる思いなのですが、音楽を聴く上で、繰り返し聴くに連れて味が出てくるスルメ的要素よりも初聴時の感動を重視する僕にとってはVictor加入後のアルバムの中で最も地味な印象のアルバムです。
本作の収録曲をライヴで演奏したとして、一緒に合唱できる曲が殆どないんですよね。
摩天楼オペラ / acedia
摩天楼オペラ / acedia

摩天楼オペラ / acedia

01. 悲哀とメランコリー
02. Faust
03. ローンデイジー

評価:★★★

国産V系メタルバンドの2009年発表の5thシングルです。

地味な印象の強かった前作から一転して本作は苑作のオペラらしいアップテンポな#1を軸に据えました。
この曲は途中でJenivaの忌命への自己オマージュのようなパートがあるところもニヤリとさせられます。
Anzi作の#2はAnziらしいダークなヘヴィーナンバー。ってかSYMPHONY XのSet The World On Fireをもろにパクってますwこれは訴えられたら100%負けるレベル。
メタルっぽいのはいいんだけどヴァース、ブリッジと盛り上げてきてサビでスローテンポになってしまうのが残念です。
#3は彩雨による非常にキャッチーな曲。ピコピコしたシーケンス音とバンドサウンドが上手くかみ合っており、覚え易いサビのメロディーを引き立てています。

本作も苑、Anzi、彩雨という3人のソングライターの曲を一曲ずつ収録してますが、やはり苑の書くアップテンポな曲こそが摩天楼オペラの代名詞だと思うのでこういった作風のほうがいいですね。
Freedom Call / Land of the Crimson Dawn
Freedom Call / Land of the Crimson Dawn

Freedom Call / Land of the Crimson Dawn

01. Age Of The Phoenix
02. Rockstars
03. Crimson Dawn
04. 66 Warriors
05. Back Into The Land Of Light
06. Sun In The Dark
07. Hero On Video
08. Valley Of Kingdom
09. Killer Gear
10. Rockin' Radio
11. Terra Liberty
12. Eternity
13. Space Legends
14. Power And Glory

評価:★★★☆

ジャーマンメタラーの2012年発表の通算7枚目となるフルアルバムです。
EDGUYが変な方向に進んでしまった今、伝統的なキーパーサウンドを現代に伝える稀有な存在となったFreedom Callですが、本作よりバンドの創設メンバーにして殆どの曲をChris Bay(Vo,Gt)と共作してきた主要人物のDan Zimmermann(Dr)が脱退、新たに元PRIMAL FEARのKlaus Sperling(Dr)が加入しました。

PVが先行公開された#7が爽やかなメロディーのメロハー/ハードポップ調の曲であったことから路線変更を危惧しましたが、蓋を開けてみれば本作でも変わらぬキーパーサウンドが軸となっています。
1st~3rdの頃のようなファンタジックでエピカルな物語性は薄れましたが、その代わりに4th辺りから疾走曲を軸としながらも曲のヴァリエーションを増やしてきており、本作でも#1、#2、#8、#11、#13といった疾走曲や部分疾走する#3や#4だけでなく、前述の#7やヘヴィロック風の#6、デスヴォイスによる勇壮なコーラスが印象的なミドルテンポの#9、コミカルなポップメタルの#10、#14と非常にヴァリエーション豊かなメロディックメタルを聴くことができます。

また演奏面に関してはDanの不在の影響は全く感じないですね。今までがDanの魅力を出し切れてなかったからというのも有るかと思いますが、Klausも上手いドラマーです。
またChrisの歌唱に関しては、しなやかなハイトーンに加えて低音でオペラティックな太さがつきました。

1stや3rdのような思わず鳥肌が立つような名曲はありませんが、陽性の疾走曲をやった時の安定感はさすがです。
マンネリと言われようとも彼らには今後もこの路線を貫いて欲しいと思います。

所で本作では#4、#5、#12等、自身の過去作を思わせるタイトルの付け方も気になるところですが、これにも何かしらの狙いがあるのかな?
GALEYD / Infitium
GALEYD / Infitium

GALEYD / Infitium

01. イニシウム -initium-
02. Crimson Chain
03. Train
04. Slip of my Life
05. Replica
06. インフィシウム -infitium-

評価:★★☆

国産のGaro(Vo)、Meku(Gt)、Toki(Ba)、Nikky(Dr)からなるV系ヘヴィロックバンドの初のアイテムとなるミニアルバムです。2012年発表。

音楽性を一言で表すなら"劣化版DELUHI"。
SEの#1、#6に挟まれた4曲のどの曲のどのパートを切ってもオリジナリティーという言葉は無縁で、ひたすらにDELUHIがやりそうな曲をDELUHIがやりそうなアレンジでやっています。
ここまで開き直って一生懸命DELUHIになろうとする姿勢は逆に好感が持てる位w
特に殆どの作曲を手がけるMeku(Gt)はギターの音色からリフ、バッキング、オブリ、ソロの全てがLedaにそっくりで、僕自身以前雑記にも書いたとおりLeda本人の新バンドと勘違いしたくらいです。
勿論よくよく聞くとフレーズの練り込み具合はLedaの足元にも及んでないんですけどね。

ただはじめに劣化版と書きましたが、それは本家のJuri(Vo)を除く3人があまりにも上手すぎるが故に比較すると劣化版であるという意味で、本バンドの演奏も客観的に聴けば中々のものです。
ヴォーカルが一人で足を引っ張っているところまで本家ゆずりw

音楽だけでなくバンドロゴや衣装、オフィシャルHPのデザインに至るまで全てがDELUHIにそっくりなので、DELUHIが無くなった寂しさを少しでも癒せるかもしれませんね。
近況
更新が止まっていますが、6日から9日までタイに行っていました。
なのでオペラやミンスト等の3/7発売組もまだ聴けておりません。
今日と明日もバタバタしそうなんで更新再開は12日になるかも。

オペラ、ミンストの他にフリコ、Rage、Xandria、Voices Of Destiny、Lyriel等のドイツ勢やIron Fire、Drakkerあたりもレビューする予定なんだけどCDが多すぎて追いつかんですw
新譜の前に旧譜を全部レビューする方針は変えて新譜優先にしようかな。

ってかタイで面白いメタルCDを探してみたんだけど少なくとも僕が行った店にはメタルCDなんて置いてませんでした。
Melodiusが国民の英雄扱いされてたりしないかと期待していたのにwww

というわけで今日三十路になった管理人の生存報告でした。
Freedom Call / Legend Of The Shadowking
Freedom Call / Legend Of The Shadowking

Freedom Call / Legend Of The Shadowking

01. Out Of The Ruins
02. Thunder God
03. Tears Of Babylon
04. Merlin: Legend Of The Past
05. Resurrection Day
06. Under The Spell Of The Moon
07. Dark Obsession
08. The Darkness
09. Remember!
10. Ludwig II: Prologue
11. The Shadowking
12. Merlin: Requiem
13. Kingdom Of Madness
14. A Perfect Day
15. Zauber Der Nacht

評価:★★★☆

ジャーマンパワーメタルバンドの2010年発表の6thアルバムです。
前作から再びベーシストがチェンジし、Samy Saemann(Ba)が加入しました。

本作は19世紀に実在したバイエルン王、ルートヴィヒ2世の生涯を描いたコンセプトアルバムということで、基本はこれまで変わらぬフリコ節の明るいメロディックスピードメタルを中心に据えたキーパーサウンドでありながらも、ストーリーの関係でいつになくダークな曲が多いアルバムとなっています。
また、コンセプトアルバムであることは曲調だけではなくChris Bay(Vo,Gt)の歌唱法にも反映されており、特に中盤のダークな曲では中低域で芝居がかった歌唱を見せています。

ダークな曲が続く中盤では多少中だるみしてしまう感はあるものの、コンセプトアルバムらしい統一感もあり、僕のような往年のキーパーサウンドが聴きたくてこのバンドのCDを買っている人間も#1、#4、#5、#9といった疾走曲でしっかりと満足させてくれるアルバムです。

ただやっぱりこのバンドには頭がパッパラパーになっちゃったみたいにとにかく馬鹿みたいに明るいパワーメタルをやり続けて欲しいなって思います。
SCHONBERG / Splendid Rosa Birth~華麗なるロサ、誕生~
SCHONBERG / Splendid Rosa Birth~華麗なるロサ、誕生~

SCHONBERG / Splendid Rosa Birth~華麗なるロサ、誕生~

01. 聖ロサREVELATION -紋章にかかる綾―
02. ロサ・シリウス
03. 黒薔薇のシセロ
04. vin rouge blue(s)
05. 暁
06. ロサ・ギガンティア
07. ヴェルサイユに咲く-薔薇の香りは全ての始まりー
08. La Reine
09. 物語の始まりは・・・―遠い遠い月の国のお話―
10. 月燈りのシェヘラザード
11. 黒蝶のワルツ
12. ロサ・クライシス
13. 旅人達のソワレ ~ EPILOGUE

評価:★★★

国産ゴシック/シンフォニックメタルバンドの2011年発表の1stアルバムです。

女性ヴォーカルを中心に据え、お耽美な空気をまとったシンフォニックメタルはここ数年、国内のシーンで盛り上がりつつありますが、本バンドもそうしたシーンの中から登場したものです。
MALICE MIZERを源流とするV系バンド群にも通ずる耽美的な世界観の中でネオクラシカルに乱舞するGtとシンフォニックなKey、そして女性ヴォーカルの妖艶な歌声で紡がれる日本語詞の耳障りの良いキャッチーなメロディーの組み合わせは、狙っている方向性としては僕の好みのど真ん中。
大仰な語りを交えたストーリー仕立ての歌詞はSOUND HORIZON以降の同人系にも通じるものがあります。

時に演歌のようにコブシを聞かせ、妖艶な魅力を持った歌声を聴かせるNaru(Vo)の歌唱は本バンドの最大の武器であると同時に、現時点では最大の短所でもある所で、どうしてもピッチの不安定さを深いビブラートで誤魔化しているように感じられる箇所が多々見受けられます。
また、サウンドプロダクションとGtの音色の拙さも気になるところですね。
音色の選び方はギタリストの好みに委ねられる部分も大きいと思いますが、中域の篭った本作の音作りが音楽性にマッチしているとは感じられません。#3のリフなんかはドンシャリ系の音色で弾いたら非常に格好いいと思うんですけどね。

非常に光るものをもったバンドだと思いますし、前述の通り狙う方向性は正に僕の好みど真ん中、特にタイトルに"ロサ"の入った3曲と#8あたりは大好物ですので、今後に期待したいバンドの一つです。
Freedom Call / Dimensions
Freedom Call / Dimensions

Freedom Call / Dimensions

01.Demons dance
02.Innocent world
03.United Alliance
04.Mr.Evil
05.The Queen Of My World
06.Light up the sky
07.Words of endeavour
08.Blackened sun
09.Dimensions
10.My dying paradise
11.Magic moments
12.Far away
13.The Quest(Unplugged version)

評価:★★★★

ジャーマンパワーメタルバンドの2007年発表の5thアルバムです。
シンフォニックさと疾走感を抑え、賛否両論を起こす結果となった前作からChris Bay(Vo,Gt)、Dan Zimmermann(Dr)の両看板を除くメンバーを一新し、Lars Rettkowitz(Gt)、Armin Donderer(Ba)の2名を迎えた4人編成として制作されました。

正直、前作を聴いたあとには「次作あたりでこのバンドともお別れかもなぁ」という心配もあったのですが、全くの杞憂でしたね。
#1の冒頭のデジタル音には心配させられましたが徐々にシンフォニックな音が加わっていきナレーターのファンタジックな語りから#2がはじまった瞬間ガッツポーズ!ポジティヴなメロディーの明るいメロスピは健在です。
『We are Freedom Call!』というコーラスが印象的な#3も優れた疾走曲で、その後も#5、#6、#10、#11といった底抜けに明るい疾走曲を軸として展開するキーパーサウンドにはニヤニヤさせられます。疾走曲といってもイントロからアウトロまで走りっぱなしではなく、ヴァースやブリッジで一度テンポダウンしてサビで爆発というパターンが多いのが本作の特徴です。
また#4、#12のようなコミカルなミドルテンポの曲もこの手のキーパーサウンドには違和感なく収まるんですよね。本家HelloweenでもKeeperの頃にはこの手のコミカルな曲多かったですしね。

"Over The Rainbow"や"Metal Invasion"程の名曲は見当たりませんが、全体的に質の高い曲が並んでおりアルバムとしての完成度は1st~3rdと比べても遜色のないレベルとなっています。
やっぱりマンネリと言われようがフリコにはこういったコテコテのジャーマンメタルを続けて欲しいと思います。
Rage / From The Cradle To The Stage ( DVD)
Rage / From The Cradle To The Stage ( DVD)

Rage / From The Cradle To The Stage ( DVD)

DVD 1
01. Orgy Of Destruction (Intro)
02. War Of Worlds
03. Great Old Ones
04. Paint The Devil On The Wall
05. Sent By The Devil
06. Firestorm
07. Down
08. Prayers Of Steel
09. Suicide
10. Days Of December
11. Unity
12. Anarchy (Drum solo)
13. Invisible Horizons
14. Set This World On Fire
15. Flesh And Blood
16. Rocket Science (Guitar solo)
17. Soundchaser
18. Straight To Hell
19. Back In Time
20. Refuge
21. From The Cradle To The Grave
22. Black In Mind
23. Solitary Man
24. Don't Fear The Winter
25. All I Want
26. Higher Than The Sky

DVD 2

01. History Film : 20 Years Of Rage
02. Making Off : The Rage Show
03. Studio Doku : Falling From Grace
04. Studio Doku : Dies Irae
05. Video Clip : Down By Law
06. Video Clip : Don't Fear The Winter
07. Video Clip : Invisible Horizons
08. Video Clip : True Face In Everyone
09. Video Clip : Waiting For The Moon
10. Video Clip : Refuge
11. Video Clip : Alive But Dead
12. Video Clip : Deep In The Blackest Hole
13. Video Clip : Lingua Mortis Medley
14. Video Clip : From The Cradle To The Grave
15. Video Clip : Down
16. Live : Battlefield
17. Live : All This Time
18. Live : Beginning Of The End
19. Live : Higher Than The Sky
20. Discography

評価:★★★★★

ジャーマンメタルの重鎮の2004年発表のライヴDVDです。
同タイトルのCDにはDVDではカットされている"Enough Is Enough"が収録されており、映像も見たい気持ちと全曲聴きたい気持ちの葛藤に悩まされた末、両方買ってしまいました。

まずおまけのDVD 2ですが、僕はあんまりインタビューとかドキュメントの方は興味がないので置いておいて、1987年、1997年、1999年、2001年のライヴ映像がそれぞれ収録されているのは貴重ですね。
PVも暇なときに見てみようかな(買ってから8年経つのにまだ見ていないw)

本編となるDVD 1はデビュー20周年を記念して地元ボーフムで行われたライヴの模様を収めたもの。
本作リリース時のトリオ編成になってからの3枚のアルバムの曲を中心に#13、#20、#26といった初~中期の名曲を盛り込んだ選曲といい、一糸乱れぬ完璧な演奏といい、トリオ編成とは思えぬ音圧といい、多彩なカメラワークと高品質な画質・音質といい、ライヴDVDとして非の打ち所が全く見当たらない作品で、★★★★★以外つけようがないです。

選曲に関しては、Victor、Mike加入以前のRageについてはあまり詳しくないのですが、少なくとも"Welcome To The Otherside"、"Unity"、"Soundchaser"の三枚のアルバムからの選曲はベストと言えますし、それ以前のアルバムからの曲で「この曲外してあの曲やってくれよ~。」っていうのが多いのだとしたら初期の曲があまりにも良すぎることになってしまうので、ほぼベストに近い選曲なのではないかと思います。
はじめてRageを聴くのにこのDVDから入るのもいいのではないかと思います。スタジオ盤のベストアルバムから入るとオリジナル盤を買い揃えていくに連れてはじめに買ったベスト盤の価値が無くなっていっちゃいますしね。

演奏に関しては驚愕の内容です。
Mikeのパワフルでスピーディーなドラミングはスタジオ盤以上の推進力を持って突進していき、ドラムソロの#12でのまるで大道芸人のように両スティックをジャグリングしながら叩く姿はCGではないかと疑ってしまうほどの器用さです。
僕のフェイヴァリット・ギタリストの一人であるVictorは僕の気づく範囲ではミストーンらしいミストーンが一切なく、まるで呼吸をするような自然な動作で難解なフレーズを決めていきます。勿論指板を見つめながら黙々と弾くのではなく、殆どの時間で視線をオーディエンスに向けてステージ上を動き回りながらミスが無いという信じられないことをやってのけています。
バンドの主役であるPeavyは歌っては野太い低音からかなりの高音まで殆どフェイクなしに歌いきっていますし、ベースプレーヤーとしてはMikeとVictorという二人の職人の影に隠れがちですが、#6のVictorとのユニゾンや#11のソロ等を見れば非常に優れたベースプレーヤーであることが解ります。
また各々が優れたプレイヤーであるだけでなく、三人の出す音が渾然一体となった時の気持ちよさは筆舌に尽くしがたいものがあります。

僕は"ライヴバンド"という言葉の定義は「トータル的に見てライヴの魅力がスタジオ盤のそれを上回るバンド」だと思っているのですが、文字通りのライヴバンドって実はあまり多くないと思うんですよね。
Rageは間違いなくライヴバンドだと思います。勿論スタジオ盤も素晴らしいのですが、ライヴではそれぞれの曲がスタジオ盤以上の素晴らしい魅力を加え、エンターテイナーとして視覚的に楽しませることも忘れません。
恐らくRageのライヴを生で見たことのない人が本作を見るとあまりの完璧すぎる演奏に「一体どこまでスタジオで修正をしているのだろう?」という疑問を抱くのではないのかと思います。
そういった疑問を抱いた人は是非とも今年5月の来日公演に行ってみてください。(バンドの回し者か俺はw)

所でこのライヴははじめからDVDリリースが決まっていたためにMCが全て英語なんですが、せっかく地元への凱旋ライヴを見に来た観客たちの心境ってどうなんでしょう?
「目の前の俺たち(ドイツ人)じゃなくて世界中のDVDを見ている人に向けて喋ってんのかよ。」って思わないのかなw
Rage / Soundchaser
Rage / Soundchaser

Rage / Soundchaser

01. Orgy Of Destructioin
02. War Of Worlds
03. Great Old Ones
04. Soundchaser
05. Defenders Of The Ancient Life
06. Secrets In A Weird World
07. Flesh And Blood
08. Human Metal
09. See You In Heaven Or Hell
10. Wake The Nightmares(Falling From Grace Part 1)
11. Death Is On It's Way(Falling From Grace Part 2)
12. Fugue No. 5 In D Major

評価:★★★★

ドイツのベテランパワーメタラーの2003年発表の17thアルバムです。

Peter "Peavy" Wagner(Vo,Ba)、Victor Smolski(Gt,Key)、Mike Terrana(Dr)というトリオ編成になってから3作目となる本作は前作の延長上にある作風で、Victorという強烈な個性とRageらしい一風変わった骨太なパワーメタルとの融合は更に押し進められた印象です。

時にスラッシュメタルばりの攻撃性を、時にプログレッシヴな先の読めない展開を持つ素晴らしいリフ、
キャッチーと形容してもいいようなフックのある独特のメロディー、
超絶テクニックを自己満足にならない絶妙なバランスで叩きつけるインストゥルメンタルパート、
といった全ての要素がとにかく充実しています。

お気に入りはSEに続いて畳み掛ける#2~#5、後半に配置された非常にキャッチーな#8あたりですね。#9のサビも思わず歌いたくなる秀逸なメロディです。
本編ラストに配置されたVictorお得意の組曲の#10、#11の構成美にはしびれますし、日本盤ボーナストラックのバッハのカヴァー#12もVictorファンの僕にはたまりません・・・って結局全曲お気に入りですね。

ちなみに#10のゲストヴォーカルにAndi Derisがクレジットされていますが、よく聞くとサビでかすかに歌っているのが聞こえる程度です。前作のHansi&DCと同様ゲストヴォーカルの無駄遣いw
まぁ僕はAndiの声嫌いなんで邪魔になる音量で歌っていなくて良かったですがw
MinstreliX / Rose Funeral Of Tragedy
MinstreliX / Rose Funeral Of Tragedy

MinstreliX / Rose Funeral Of Tragedy

01. ...In Funeral
02. Erzsebet
03. Bloody Rose
04. Ref:Rain

評価:★★★☆

国産悶絶クサメタルバンドの2011年発表の3rdシングルです。

メロディックスピードメタルの全盛期が終焉に差し掛かった2004年に突如MinstreliXがシーンに登場してから早くも7年の月日が流れました。
狂ったように"Thirst For..."を一日中リピートし続け、"Lost Renaissance"を聞きながらこのバンドがGalneryusと切磋琢磨しながら世界で活躍する姿を夢見たものでした。
しかしその後のヴォーカリストのチェンジを経て発表された3つの音源は…後任のアメリカ人女性シンガーLolaが音痴過ぎてとても聞けた代物ではなかった…。
前作"Reflections"で、我々が5年間リピートし続けたあの伝説の名曲"Thirst For..."が、我々の慣れ親しんだものとは異なるキーで、調子っぱずれに歌われるのを聴いたときには失望感とともに、諦めの感情が浮かびました。


『MinstreliXは終わった。』


しかしその後、2010年に伝えられた「Lolaの脱退、そしてオリジナルメンバーLeo Figaroの電撃復帰」という衝撃のニュース。
そしてLeo Figaro(Vo)、Takao(Gt)、Yui(Key)、Mizuki(Ba)、Yuki(Dr)の5人で製作されたのが本作です。

扉の開かれる効果音から幕を開けるシンフォニックなSEの#1に続いて疾走する#2の劇的なクサメロにまずは悶絶です。7分と長めな曲ですがどこにも無駄がなく、全く長さを感じさせません。
#3は"Light Casts a Shadow"を髣髴とさせるようなデスメタル的な前半からサビでクリーンヴォイスの開放的なメロディーの聞ける曲。デスヴォイスはTakao(Gt)が担当していますがかなりエフェクトを深くかけているため、"Light Casts a Shadow"で感じたようなデスヴォイスの貧弱さは感じません。
#4は一転して"Sky Flames"を想起させるような直球メロディックスピードメタルです。Aメロで一度ゆったりめになりますがBメロから盛り上がって再び疾走します。間奏ではクサメタラー大好きのカノンも登場ですw

全4曲中SEを除く3曲がいずれもタイプの異なる劇メロ疾走チューンであることは"Lost Renaissance"を髣髴とさせられる作風です。
キラキラシンフォニックなサウンドにTakao&Yuiのツインリードが技巧を凝らし、悶絶必至のクサメロをLeoが歌う…僕がミンストに求めていたサウンドがこれでもかと詰め込まれています。
ツインリード(Gt&Key)の演奏力は相変わらずですし、Leoの歌唱には低音における説得力が加わり、さらに"Lost Renaissance"に比べるとプロダクションもかなり良好になりました。
また#2、#3ではこのバンドとしてははじめて日本語詞を導入していますが、Leo氏の声に非常によくあっておりこの路線も大歓迎です。



MinstreliXは終わってなどいませんでした。

本作リリースから更に1年のインターバルを経ていよいよ今月7日に待望のフルアルバムがリリースされます。
このシングルのクオリティーを見る限り、期待せずにはいられません。僕の中では名盤になるのか、超名盤になるのかの2択しかないw
MinstreliX / Reflections
MinstreliX / Reflections

MinstreliX / Reflections

01. SPIRITUS MUNDI
02. LOST SANCTUARY
03. THIRST FOR
04. FAREWELL
05. MARIA
06. PRELUDE
07. SKY FLAME
08. LIGHT CASTS A SHADOW

評価:★

国産クサメタルバンドの2009年発売の2ndフルアルバムです。
一応2ndアルバムということになっていますが、Leo時代に配布された#3、#5(原曲タイトルはDeath Maria)、シングル"Lost Renaissance"に収録されていた#2、#4、#6、#7とシンガーがLolaにチェンジした"Light Casts a Shadow"から#8をリメイクし、新曲の#1を加えた実質企画盤ですね。

まず新曲の#1ですが、これは素晴らしいまでの悶絶疾走曲です。
前作では煮え切らない曲が多かったのですが、まだTakao(Gt)のソングライターとしての才能は全く衰えていないことを見せつけるキラーチューンです。
Lolaの歌も前作よりは幾分マシになりました。とは言ってもKiaraがFabio Dozzoになった程度ですが。(Skylarkを知らない人には解らない例えで申し訳ありませんw)

そして問題なのが#2~#7のLeo時代の曲のリメイクです。
原曲とはキー、メロディー、歌詞を変えて、多少まともになったとは言え、依然として音痴なヴォーカルが歌う様を一言で表すなら『原曲レイプ』。
原曲っていうより僕の思い出をレイプされたようで、心情的には★一個もつけたくないというかむしろマイナスの点数をつけたいところですね。

本作を聴いた時はMinstreliXは終わったんだって本気で思ってましたよ。
MinstreliX / Memoires
MinstreliX / Memoires

MinstreliX / Memoires

01. Amiel
02. Whispers in the Wind
03. Moon Sickness
04. To Immortality
05. Soul of the Breeze~minstral
06. Sick Rose
07. The Betrayal
08. Entropy
09. Long Winding Road
10. Cruel Mockery
11. The Wanderers
12. Awaken

評価:★☆

国産クサメタルバンドの2007年発売の1stフルアルバムです。
シングル"Light Casts a Shadow"と変わらぬ布陣で制作されました。

うーん、このヴォーカルは自分で歌ってて気持ち悪くないんでしょうか?
"Light Casts a Shadow"から特に何も成長しておらずアルバム一枚を通して一人で不協和音を出し続けています。

で、"Light Casts a Shadow"はまだ曲がよかったから聴けたんだけど、本作は根本的にメロディーがつまらない。
全然クサくない。
かろうじてかつてのクサメロの面影が見られるのは#4、#7、#12くらいでしょうか。ここら辺はもしLeo氏が歌っていたら中々に悶絶させられたのかもしれません。
っていうか、今書いてて思ったんですがひょっとしたらどの曲もLeo氏が歌うだけで悶絶キラーチューンになるメロディーを持っていて、Lolaがぶち壊しているだけなのかもしれない。

ヴォーカル以外は上手い人が集まっているからテクニカル志向になるのは構わないんだけど、らしさを失ってプログレっぽさだけ出しても・・・。


駄目だこりゃ。
Rage / Unity
Rage / Unity

Rage / Unity

01. All I Want
02. Insanity
03. Down
04. Set This World of Fire
05. Dies Irae
06. World of Pain
07. Shadows
08. Living My Dream
09. Seven Deadly Sins
10. You Want It You'll Get It
11. Unity
12. Darkness Turns To Light

評価:★★★★

ドイツのベテランパワーメタラーの2002年発表の16thアルバムです。
本作も前作同様のPeter "Peavy" Wagner(Vo,Ba)、Victor Smolski(Gt,Key)、Mike Terrana(Dr)という史上最強のトリオ編成で制作されました。作曲も前作同様PeavyとVictorがほぼ半々の割合で担当。
また、Charlie Bauerfeindをプロデューサーに起用し、その縁でかBlind Guardian所有のスタジオでレコーディングされました。Hansi Kürsch、DC Cooperの2名がバッキングヴォーカルとしてクレジットされてますが…うーん、どこで歌ってるんだろうw

前作は新布陣での一枚目の音源ということもあり、やりたいことを全部詰め込んだ結果、やや散漫で後半にダレのくる内容だったのに対し、本作は終始Rage印のパワーメタルとしての一本の筋の通った統一感のある内容になりました。
#5の冒頭の混声クワイヤや#7等で聴けるメランコリックなピアノ、#10で聴けるストリング等のVictorからのインプットによるクラシカルな要素も前作以上に盛り込まれていますが、あくまでアルバムの骨幹をなすのはRageらしいギターリフとフックのある歌となっています。

演奏面に関しては敢えて言うこともないかもしれませんが、とにかくVictorの弾くギターには終始悶えさせられっぱなしです。
一筋縄でいかないリフの切れ味、決して単調にならないバッキング、非常にテクニカルでありながら常に歌心を忘れることのないソロと、どれをとっても完璧です。
Peavyも非常に説得力のある歌唱力を身につけており、#4の冒頭のメランコリックに歌うパートなんて他のヴォーカリストにはない渋さを出しています。
Mikeも相変わらず正確無比でパワフルです。

お気に入りは全曲ですが、あえて挙げるならば#1~#4の頭4曲は強力ですし、#6、#8あたりもいいですね。
モロにネオクラシカルな#10、同じくもろにDream Theaterなインストの#11はRageとしては邪道な部類に入るのかもしれませんが、両方共に素晴らしいと思います。
#10のようなYngwieがやってもおかしくなさそうな曲でもPeavyの歌が乗るだけでRageの音になってしまうのはすごいと思います。ネオクラ好きな僕としてはこの曲がハイライトかもw
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