独断と偏見。
メロスピ系を中心にヘヴィメタル、V系等のCDのレビューを更新していくブログです。
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hide with Spread Beaver / Ja,Zoo
hide with Spread Beaver / Ja,Zoo

hide with Spread Beaver / Ja,Zoo

01. SPREAD BEAVER
02. ROCKET DIVE
03. LEATHER FACE
04. PINK SPIDER
05. DOUBT’97(MIXED LEMONeD JELLY MIX)
06. FISH SCRACH FEVER
07. ever free
08. BREEDING
09. HURRY GO ROUND
10. PINK CLOUD ASSEMBLY

評価:★★★★☆

1998年5月2日に急逝したhideの遺作となった、ソロ通算3枚目、hide with Spread Beaver名義として1枚目のフルアルバムです。

X JAPAN解散に心を痛めるファンを勇気付ける意味でこれまでのソロ名義から"hide with Spread Beaver"というバンド名義で活動することになりましたが、生前にレコーディングの終了した曲ではhide自身がVo,Gt,Baを一人で担っており、実質的にはこれまでのソロ活動の延長上にあるものです。
本作製作途中でhide本人が急逝した後はI.N.A.(Computer & Percussion)、KIYOSHI(Gt)、CHIROLYN(Ba)、JOE(Dr)、D.I.E.(Key)、KAZ (Gt)というSpread Beaverメンバー6人と助っ人怪人ことPATA(Gt:X JAPAN)、柳田英輝(Dr:ZEPPET STORE)、hideの実弟でありパーソナルマネージャーであった松本裕士(#10でポエムリーディングを担当)らの協力の下レコーディングが続けられ、リリースするまでに至ったようです。
本来の構想では12曲入りのアルバムになる予定だったとのことですが、hideのヴォーカルトラックをレコーディングしていなかった"コギャル"、hideの頭の中にしかまだ存在しなかったという"ZOMBIE'S ROCK"の2曲は残されたメンバーだけではどうすることもできず、結局10曲入りのアルバムという形でのリリースとなりました。

海外発祥のインダストリアルロック、またはデジロックと呼ばれるものを独自の解釈により新たに"サイボーグ・ロック"と名づけたその音楽性は本作で完成の域に至っており、夢と自由について書かれたシングル3部作の#2、#4、#7を筆頭に歌物としてとことんキャッチーで、それでいてコアでマニアックな要素とhideの遊び心の詰まった独自の音楽性が表現されています。
中でも#4はまさにhideのソロ作の集大成といえる名曲で、キャッチーなメロディーとヘヴィーなギター、JOEと柳田が叩いたドラムをサンプリングしてリズムトラックを作成するマニアックさといった全ての要素が一曲の中に詰め込まれた楽曲となっています。

#10は#4の続編である2分少々の小曲ですが、後半に18分ほどの無音が収録されています。これはアルバムが全10曲、トータルタイム58分28秒となり、デジタル表示の8をそれぞれ月、日に見立てることによってファンが平成10年5月2日という日を忘れないようにという思いがこめられたものです。

個人的には本作は前2作やzilchと比べても思い入れが強く、最も好きなアルバムです。
どうしても冷静に聴くことのできない作品なので、これ以上何を書いたらいいか解らないですね。
最も思い入れの強い作品ではありますが、hideの構想からすると未完成な形での発表となっていることを考慮して星半分マイナスとします。
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hide / PSYENCE
hide / PSYENCE

hide / PSYENCE

01. PSYENCE
02. ERASE
03. 限界破裂
04. DAMAGE
05. LEMONed I Scream (CHOCO-CHIP version)
06. Hi-Ho
07. FLAME
08. BEAUTY & STUPID
09. OEDO COWBOYS (In Low-Fi Mono!)
10. BACTERIA
11. GOOD-BYE
12. Cafe Le Psyence
13. LASSIE (demo master version)
14. POSE
15. MISERY (remix version)
16. ATOMIC M・O・M

評価:★★★★★

X JAPANのギタリストの1996年発表の2ndフルアルバムです。

X本体の活動が停滞していた時期にソロ用のマテリアルを書き溜めていたようですが、その全てを破棄してしまい、INAとの共同作業で一から3ヶ月の製作期間で作り上げたという話は有名な話ですが、とても短い期間で作り上げたとは信じがたいクオリティーに仕上がっています。ボツにしてしまったという20数曲も聴いてみたいところですがねw(死後リリースされた"Junk Story"、"In Motion"はこのボツ曲?)
海外のミュージシャンを起用した前作とは異なり、一部の曲を除いてGt,Ba,Voをhideが一人で担当するようになりました。

さて、前作ではXの枠に収まりきらないhideの多種多様な音楽性が表現されていましたが、本作でもそれは更に押進められており、#5、#15等のポップな曲はよりポップに、#4、#10等のヘヴィーな曲は更にヘヴィーに振り切れている印象です。
当時hideが傾倒していたインダストリアルロック的なアプローチが前作より強くなりました。

全曲名曲ですが特に思い入れが強いのは、エロティックな歌詞とポップなメロディーが印象的なR&Rナンバーの#8、涙なしでは聴けないバラードの#11、元々はX用に作曲されたもののYOSHIKIの「DAHLIAは悲しいアルバムにしたい」という意向によりボツとなったものをソロに転用したと言われる明るくキャッチーな#15といったシングル曲に加えて、ドロドロな歌詞とは対照的に軽快なカッティングが印象的な#3、ZEPPET STOREに影響されて#15を再構成したと言われる『裏MISERY』こと#7、ヘヴィーサイドの代表曲#10、インダストリアルの佳曲#14あたりでしょうか。

今聴いても古臭くないどころかむしろ先鋭的にすら聴こえるサウンドには驚かされますし、どの曲も知らず知らず口ずさんでしまうポップなメロディーを持っています。
更に、他の作品にも言えることですが、歌詞が非常に優れているんですよね。
辛いときに#15の歌詞に何度救われたことか…。
hide / HIDE YOUR FACE
hide / HIDE YOUR FACE

hide / HIDE YOUR FACE

01. PSYCHOMMUNITY
02. DICE
03. SCANNER
04. EYES LOVE YOU [T.T.VERSION]
05. D.O.D.(DRINK OR DIE)
06. CRIME OF BREEN St.
07. DOUBT [REMIX VERSION]
08. A STORY
09. FROZEN BUG '93 [DIGGERS VERSION]
10. T.T.GROOVE
11. BLUE SKY COMPLEX
12. OBLAAT [REMIX VERSION]
13. TELL ME
14. HONEY BLADE
15. 50% & 50% [CRYSTAL LAKE VERSION]
16. PSYCHOMMUNITY EXIT

評価:★★★★★

X JAPANのギタリストであるHIDEのソロアーティストhide名義としての1stアルバムです。1994年発表。

本作はギタリストのソロアルバムと言うと少々語弊があり、あくまで一つ一つの曲が歌モノとして作られています。実際、自身がヴォーカルも務めるどころか、ライヴでは曲によってはギターを持たずにマイクを片手に歌ったりもしていました。
hide以外の参加ミュージシャンは、共同プロデューサーであるINAがプログラミングを担当するほか、Terry Bozzio(Dr)、TM Stevens(Ba)という海外の著名ミュージシャンを起用しているところが後のソロ作と大きく異なる点です。

XはYOSHIKIという柱を他のメンバーが支えるような形で成り立っているバンドであり、5人のメンバーが自身の音楽性の全てを表現できる場ではなかったと思います。
本作は1stソロアルバムということもあり、そんなXでは表現し切れないようなhideの音楽的な引き出しを全て詰め込んだ作風となっており、Xにも通じるハードロック色の強い曲からインダストリアルロック、ポップなロックチューン、パンクにカントリーやジャズの要素まで何でもござれな内容となっています。

ギターオーケストレーションによる勇壮なSEの#1に導かれる形ではじまる3rdシングルの#2は本作中最もHR色の強い曲で、ツインリードギターのメロディアスなソロなどもあり、『X JAPANの上手ギタリストHIDE』とのギャップが最も小さい曲ではないかと思います。
#3はデジタル色の強いアップテンポなロックナンバーで、本作の後にカットされる4thシングル#13のカップリングとしてRyuichi(LUNA SEA)とのデュエットヴァージョンが収録されることになりますが、こちらはhideが一人で歌っているヴァージョンです。
#4は二枚同時1stシングルのうちの一つで、hideの数多い作曲の引き出しの中でも最もポップよりな部類に入ります。間奏ではTaijiから教わったというボスハンドのタッピングを用いたフレーズがあるのがhideとしては珍しいですね。
#5はパンキッシュに疾走する酒への愛を歌った曲。
#6はアコースティックなインストで、アルバムの雰囲気を一度落ち着かせます。
#7は#6で落ち着いた雰囲気をぶち壊すようなhideの曲の中で最も激しい部類に入るインダストリアルロックチューンです。後に何度もリメイクされることからも解るようにhideのソロの代表作の一つです。
#8は一転してアコースティックで穏やかな曲です。短いですがhideが非常に穏やかな声質で歌うメロディーが印象的な曲です。
#9はLUNA SEAのJ、INORANと共に組んでいたユニットMxAxSxSのリメイクで、こちらもインダストリアル色の強い曲となっています。
#10はTerry Bozzio(Dr)、TM Stevens(Ba)とスタジオでジャムっているところをそのまま収録したような小インスト。
#11はどこかジャジーな要素を持った曲で、トランペットが格好いいです。
#12はhideの遊び心が詰まったポップなロックチューン。後半の壊れていく感じが面白いですね。
#13は軽快なポップナンバーで、思わず口ずさんでしまうようなメロディーを持ったポップサイドの代表曲です。
#14は近親相姦について歌った切ない曲です。中盤の語りが印象的です。
#15は元々はアップテンポなポップチューンだった1stシングルをカントリー風にアレンジしたものです。後半にバンドインするのが鳥肌が立つほど格好いいんですよね。
#16は壊れたレコードプレイヤーが#1を繰り返し再生するようなインストです。

曲数も多く、前述の通り収録曲の音楽性の幅の大きい作品ですので、ともすれば散漫な印象も与えかねないですが、そうしたカラフルな楽曲に一本の軸とでもいえる統一感を与えているのが歌メロのポップさです。
#2、#4、#13、#15といったシングル曲は勿論、インストの#1、#6、#10、#16を除く全ての楽曲がそのまま歌謡曲として通用するようなキャッチーなメロディーを持っています。
このポップという軸はこの後のソロ活動を通じてぶれる事はありませんでした。
#2、#7、#13といった代表曲は勿論、個人的には妖艶な魅力を持った#14が大好きです。

また、『七色の声』と称されるhideのヴォーカルは一人で歌っているとは思えないほどに曲のカラーに合わせてその歌い方や声質を起用に使い分けており、歌唱力もこの時点で中々のものです。
『X JAPANの上手ギタリストHIDE』のイメージを求めて聴くと肩透かしを食らうかもしれませんが、ソロミュージシャンhideとしての魅力を余すところなく詰め込んだ名盤です。
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