独断と偏見。
メロスピ系を中心にヘヴィメタル、V系等のCDのレビューを更新していくブログです。
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Rage / 21
Rage / 21

Rage / 21

01. House Wins
02. Twenty One
03. Forever Dead
04. Feel My Pain
05. Serial Killer
06. Psycho Terror
07. Destiny
08. Death Romantic
09. Black And White
10. Concrete Wall
11. Eternally

Bonus CD
01. Opening
02. The Edge Of Darkness
03. Hunter And Prey
04. Into The Light
05. Drop Dead
06. Empty Hollow
07. Light Into The Darkness
08. Higher Than The Sky
09. War Of Words
10. Carved In Stone
11. Soundchaser
12. Down

評価:★★★★

ドイツの重鎮パワーメタラーによる2012年発売のその名のとおり21thアルバムです。
前身バンドのアルバムを含むかどうか、企画盤を含むかどうかによって枚数が変わってきますが本人たちが本作を21枚目のフルアルバムと言っているのだからそれが正しいんでしょう。

Victor Smolski(Gt,Key)加入後の作品ではシンフォニックな組曲とコンパクトなパワーメタルナンバーが混在する作風のアルバムを主として作ってきましたが、今後はシンフォニックなものはLINGUA MORTIS ORCHESTRA名義として分離し、RAGE名義ではパワーメタルを基盤として活動を行っていく模様です。
そういった背景もあり、バンド史上最もヘヴィーな作風になることが事前にアナウンスされていました。
確かにシンフォニックな要素が排除され、アグレッシヴなギターを中心とした曲調や、バンドとして初の試みとなる#5でのデスヴォイスの導入、全体的に死をモチーフとした歌詞など、ダークな印象が強く、少なくともVictor加入後の作品の中では最もアグレッシヴなアルバムに仕上がっています。
とはいえヘヴィーな曲であってもどの曲も耳なじみの良いキャッチーなサビを持っており、Rageらしさは失っておりません。
そういった意味ではベテランらしい非常に手堅いアルバムですね。

演奏面ではVictorが凄まじいのは当たり前として、個人的には本作ではAndre Hilgers(Dr)がいい仕事をしていると感じました。
これまではタイトな演奏は聴かせるものの、前任のMike Terranaに比べると地味な印象を持っていたのですが、本作では特にライドシンバルを中心とした金物系の使い方が個人的にツボでした。#8のサビとかたまらないですね。

恒例となりつつあるオマケは今回はDVDではなくCDで、2010年にGamma Rayとカップリングで来た東名阪ツアーから東京のライブが収められています。
航空会社のミスで機材が日本に来なかったり、ツアーが終わったかと思いきやアイスランドの火山の噴火が原因で飛行機が飛ばずドイツに帰れなかったり、ついでに日本のニュース番組に出演したりと散々なツアーだったようですが、ライヴそのものは充実のクオリティーだったことが伝わってきます。
しかしオマケにしてもちょっと音質が悪すぎますね。
前2作のオマケほどのお得感はないかな。
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Rage / Strings to a Web
Rage / Strings to a Web

Rage / Strings to a Web

01. The Edge of Darkness
02. Hunter and Prey
03. Into the Light
04. The Beggar's Last Dime

Empty Hollow
05. Empty Hollow
06. Strings to a Web
07. Fatal Grace
08. Connected
09. Empty Hollow (Reprise)

10. Saviour of the Dead
11. Hellgirl
12. Purified
13. Through Ages
14. Tomorrow Never Comes

Bonus DVD (RAGE live at Wacken 2009)
1. Carved In Stone
2. Higher Than The Sky
3. Set This World On Fire (featuring Hansi Kürsch)
4. All I Want (featuring Hansi Kürsch)
5. Invisible Horizons (featuring Hansi Kürsch)
6. Lord Of The Flies (featuring Jen Majura)
7. From The Cradle To The Grave (featuring Jen Majura)
8. Prayers Of Steel (featuring Schmier)
9. Suicide (featuring Schmier)
10. Down (featuring Schmier)
11. Soundchaser

12. Set This World On Fire (Live at the Masters of Rock 2009)
13. All I Want (Live at the Masters of Rock 2009)
14. Carved In Stone (Live in Sofia 2009)

15. Never Give Up (Rage Race Special)

評価:★★★★

ドイツのベテランパワーメタルバンドの2010年発表の20thフルアルバムです。

愚直にパワーメタルサウンドを追求しつつ、アルバムごとに新たな試みも欠かさないRageですが、区切りとなる20枚目の本作はVictor Smolski(Gt,Key)お得意のプログレッシヴでシンフォニックな組曲#5~#9をアルバムの中盤に配し、前半の#1~#4には伝統的なRageサウンドの明るくキャッチーなパワーメタル、後半の#10~#14にはヘヴィーでダークな印象の曲といった具合に3つのRageを楽しむことができるアルバムとなっています。
またキャッチーな前半は勿論のことながらプログレッシヴな中盤、ダークな後半を通してメロディーが非常に充実しているのが本作の特色であり、大きな長所となっています。
特に組曲"Empty Hollow"は"SPEAK OF THE DEAD"収録の"SUITE LINGUA MORTIS"同様にプログレッシヴではあるものの、あちらと比べるとキャッチーで歌いやすいパートがしっかりと用意されており、難解な印象はなくアルバムのハイライトを形成しています。

Victorの超絶ソロをはじめとしてバンドの演奏は相変わらずタイトかつテクニカルですし、ファンがRageに期待する全てが入った快作です。

また前作同様、初回盤にはWACKEN OPEN AIR 2009に出演した際の模様を中心に収録したDVDが付属しています。
2009年のWackenのライヴはバンドの25周年を記念した特別なもので、Hansi Kursch(BLIND GUARDIAN)、Jen Majura(BLCK THUNDER LADIES)、Schmier(DESTRUCTION)という3人のヴォーカルをゲストに迎えています。ゲストヴォーカルを迎えた曲ではもう少しPeavyとゲストのどちらがどのパートを歌うのかの打ち合わせをしてほしい気もしますが、スペシャル感があっていいですね。
特に歌いだした瞬間に空気をBLIND GUARDIANにしてしまうHansi Kurschの存在感はさすがです。
Hansiは髪を短く切って普通のおっさんみたいな外見になっているのですが『HANSI NICE HAIR』というメッセージを掲げた女性がいてちょっと笑えますw
通常のDVD作品に比べると多少画質等で劣る部分はあるものの、新作のオマケの域をはるかに超えたDVDですので是非初回盤を購入することをお勧めします。
Rage / Carved in Stone
Rage / Carved in Stone

Rage / Carved in Stone

01. Carved in Stone
02. Drop Dead!
03. Gentle Murders
04. Open My Grave
05. Without You
06. Long Hard Road
07. One Step Ahead
08. Lost in the Void
09. Mouth of Greed
10. Lord of the Flies

Bonus DVD (RAGE & Lingua Mortis Orchestra live at Wacken)
1. Overture
2. From The Cradle To The Grave
3. Alive But dead
4. Lingua Mortis Medley
a. Don't Fear The Winter
b. Black In Mind
c. Firestorm
d. Sent By The Devil
e. Lost In The Ice
5. Turn The Page
6. Suite Lingua Mortis
a. Morituri Te Salutant
b. Prelude Of Souls
c. Innocent
d. Depression
e. No Regrets
f. Confusion
g. Black
h. Beauty
7. Higher Than The Sky

評価:★★★☆

ドイツの老舗パワーメタラーの2008年発表の19thアルバムです。
前作リリース後、15thアルバム"Welcome To The Otherside"以降普遍であったトリオ編成からMike Terrana(Dr)が離脱し、SILENT FORCEのAndre Hilgers(Dr)を新たなメンバーとして迎えました。

プログレッシヴでアーティスティックな方向に振り切れた前作の反動か、本作はキャッチーでコンパクトなパワーメタルナンバーが並んでいます。
また、本作ではいつになくVictor Smolski(Gt,Key)からのインプットが強く、本来バンドの中心メンバーであるはずのPeter "Peavy" Wagner(Vo,Ba)が単独で書いた曲は#9のみとなっています(#5、#6、#8、#10あたりのPeavyとVictorの共作によるナンバーもPeavy主導で作曲されているようですが)。

そのためか、Rage特有のあくは弱めで、より普遍的で聴きやすいパワーメタルをやっている印象です。
Rage独特のひねくれたあくが薄れたことをどう捉えるかによって評価は変わってくると思いますが、僕はキャッチーで歌い易いメロディーの多い本作を好意的に受け止めました。

また、ドラマーの交代の影響は意外なほどに感じなく、Andre Hilgers(Dr)も前任者に劣らぬパワフルでタイトな演奏を聴かせています。

そして本作はCDのみの通常盤の他にDVDつきのスペシャル・エディションが存在するのですが、このDVDが単なるおまけの域を遥かに超えた傑作ですのでスペシャル・エディションを購入することを強くお勧めします。
2007年のWackenの野外フェスに出演した際の模様を収めたこのDVDはPeter "Peavy" Wagner(Vo,Ba)、Victor Smolski(Gt,Key)、Andre Hilgers(Dr)のトリオに加えて"Lingua Mortis Orchestra"を加えたステージとなっており、オーケストラの荘厳な調べとRageの骨太なパワーメタルサウンドとの見事な融合を楽しむことができます。
オーケストラとの相性を意識してか、アップテンポの曲が少なめなセットリストにはいささか不満を感じますが、"Suite Lingua Mortis"の完全再現は圧巻の一言です。
同じく"Suite Lingua Mortis"をフィーチャーしたライヴDVDにFull Moon In St.Petersburgがありますが、そちらはオーケストラ音源をサンプリングで流し、背景のスクリーンにオーケストラの演奏している様子が映っている、いわば『擬似共演』だったのに対し、本作は正真正銘生演奏のセッションで"Suite Lingua Mortis"をやっているというのが素晴らしいです。

このオーケストラの人たちが普段どういう活動をしているのか解りませんが、自分の演奏がないパートではノリノリで首でリズムをとる者やカメラに向かってメロイックサインをする者、曲のコーラスを口ずさみながら弦楽器を演奏するネーチャンなんかもいてかなり好感が持てます。
蛇足ですが客席側から見て右側最前列の女性がパンチラしそうでしません。

本編のCDに対しておまけのはずのDVDの話ばかりいつまでもしていてもしょうがないので、ここらへんで止めておきますが、スタジオよりもライヴで更に輝きを増すタイプのバンドですので、どうしてもDVDの方の印象が強くなってしまいますね。
Rage / SPEAK OF THE DEAD
Rage / SPEAK OF THE DEAD

Rage / SPEAK OF THE DEAD

SUITE LINGUA MORTIS
01. Mortituri Te Salutant
02. Prelude Of Souls
03. Innocent
04. Depression
05. No Regrets
06. Confusion
07. Black
08. Beauty

09. No Fear
10. Soul Survivor
11. Full Moon
12. Kill Your Gods
13. Turn My World Around
14. Be With Me Or Be Gone
15. Speak Of The Dead
16. Michi-shi Tsuki

評価:★★★☆

ドイツの老舗パワーメタラーの2006年発表の通算18枚目のフルアルバムです。

本作はオーケストラとの共演による#1~#8の組曲"SUITE LINGUA MORTIS"と#9以降の通常のコンパクトなパワーメタルとの2部構成になっている点が最大の特色です。
まず、前半の組曲ですが、Rageらしいパワーメタルの#3、ミドルテンポの#5、メランコリックな#8という3つの歌入り曲の前後をオーケストラやバンド演奏による小インストで繋いだ構成となっています。
#3のリフが"Master of Puppets"そのままなのはご愛嬌w
組曲全体を通してオーケストラやVictor本人が演奏するチェロ等、クラシカルな楽器を用いてはいるものの、どちらかというと質感としてはシンフォニックメタル的なとっつきやすさよりもプログレメタル的な難解さを感じさせる内容となっています。

一方後半はいつものRageらしいパワーメタル曲が並ぶのですが、前2作と比べてアグレッションでは勝るものの、歌メロのキャッチーさでは及ばない印象の曲が並びます。

全体を通して間違いなく高品質な作品ですし、Rageらしさを失うことなく新しい挑戦をする姿勢にも頭が下がる思いなのですが、音楽を聴く上で、繰り返し聴くに連れて味が出てくるスルメ的要素よりも初聴時の感動を重視する僕にとってはVictor加入後のアルバムの中で最も地味な印象のアルバムです。
本作の収録曲をライヴで演奏したとして、一緒に合唱できる曲が殆どないんですよね。
Rage / From The Cradle To The Stage ( DVD)
Rage / From The Cradle To The Stage ( DVD)

Rage / From The Cradle To The Stage ( DVD)

DVD 1
01. Orgy Of Destruction (Intro)
02. War Of Worlds
03. Great Old Ones
04. Paint The Devil On The Wall
05. Sent By The Devil
06. Firestorm
07. Down
08. Prayers Of Steel
09. Suicide
10. Days Of December
11. Unity
12. Anarchy (Drum solo)
13. Invisible Horizons
14. Set This World On Fire
15. Flesh And Blood
16. Rocket Science (Guitar solo)
17. Soundchaser
18. Straight To Hell
19. Back In Time
20. Refuge
21. From The Cradle To The Grave
22. Black In Mind
23. Solitary Man
24. Don't Fear The Winter
25. All I Want
26. Higher Than The Sky

DVD 2

01. History Film : 20 Years Of Rage
02. Making Off : The Rage Show
03. Studio Doku : Falling From Grace
04. Studio Doku : Dies Irae
05. Video Clip : Down By Law
06. Video Clip : Don't Fear The Winter
07. Video Clip : Invisible Horizons
08. Video Clip : True Face In Everyone
09. Video Clip : Waiting For The Moon
10. Video Clip : Refuge
11. Video Clip : Alive But Dead
12. Video Clip : Deep In The Blackest Hole
13. Video Clip : Lingua Mortis Medley
14. Video Clip : From The Cradle To The Grave
15. Video Clip : Down
16. Live : Battlefield
17. Live : All This Time
18. Live : Beginning Of The End
19. Live : Higher Than The Sky
20. Discography

評価:★★★★★

ジャーマンメタルの重鎮の2004年発表のライヴDVDです。
同タイトルのCDにはDVDではカットされている"Enough Is Enough"が収録されており、映像も見たい気持ちと全曲聴きたい気持ちの葛藤に悩まされた末、両方買ってしまいました。

まずおまけのDVD 2ですが、僕はあんまりインタビューとかドキュメントの方は興味がないので置いておいて、1987年、1997年、1999年、2001年のライヴ映像がそれぞれ収録されているのは貴重ですね。
PVも暇なときに見てみようかな(買ってから8年経つのにまだ見ていないw)

本編となるDVD 1はデビュー20周年を記念して地元ボーフムで行われたライヴの模様を収めたもの。
本作リリース時のトリオ編成になってからの3枚のアルバムの曲を中心に#13、#20、#26といった初~中期の名曲を盛り込んだ選曲といい、一糸乱れぬ完璧な演奏といい、トリオ編成とは思えぬ音圧といい、多彩なカメラワークと高品質な画質・音質といい、ライヴDVDとして非の打ち所が全く見当たらない作品で、★★★★★以外つけようがないです。

選曲に関しては、Victor、Mike加入以前のRageについてはあまり詳しくないのですが、少なくとも"Welcome To The Otherside"、"Unity"、"Soundchaser"の三枚のアルバムからの選曲はベストと言えますし、それ以前のアルバムからの曲で「この曲外してあの曲やってくれよ~。」っていうのが多いのだとしたら初期の曲があまりにも良すぎることになってしまうので、ほぼベストに近い選曲なのではないかと思います。
はじめてRageを聴くのにこのDVDから入るのもいいのではないかと思います。スタジオ盤のベストアルバムから入るとオリジナル盤を買い揃えていくに連れてはじめに買ったベスト盤の価値が無くなっていっちゃいますしね。

演奏に関しては驚愕の内容です。
Mikeのパワフルでスピーディーなドラミングはスタジオ盤以上の推進力を持って突進していき、ドラムソロの#12でのまるで大道芸人のように両スティックをジャグリングしながら叩く姿はCGではないかと疑ってしまうほどの器用さです。
僕のフェイヴァリット・ギタリストの一人であるVictorは僕の気づく範囲ではミストーンらしいミストーンが一切なく、まるで呼吸をするような自然な動作で難解なフレーズを決めていきます。勿論指板を見つめながら黙々と弾くのではなく、殆どの時間で視線をオーディエンスに向けてステージ上を動き回りながらミスが無いという信じられないことをやってのけています。
バンドの主役であるPeavyは歌っては野太い低音からかなりの高音まで殆どフェイクなしに歌いきっていますし、ベースプレーヤーとしてはMikeとVictorという二人の職人の影に隠れがちですが、#6のVictorとのユニゾンや#11のソロ等を見れば非常に優れたベースプレーヤーであることが解ります。
また各々が優れたプレイヤーであるだけでなく、三人の出す音が渾然一体となった時の気持ちよさは筆舌に尽くしがたいものがあります。

僕は"ライヴバンド"という言葉の定義は「トータル的に見てライヴの魅力がスタジオ盤のそれを上回るバンド」だと思っているのですが、文字通りのライヴバンドって実はあまり多くないと思うんですよね。
Rageは間違いなくライヴバンドだと思います。勿論スタジオ盤も素晴らしいのですが、ライヴではそれぞれの曲がスタジオ盤以上の素晴らしい魅力を加え、エンターテイナーとして視覚的に楽しませることも忘れません。
恐らくRageのライヴを生で見たことのない人が本作を見るとあまりの完璧すぎる演奏に「一体どこまでスタジオで修正をしているのだろう?」という疑問を抱くのではないのかと思います。
そういった疑問を抱いた人は是非とも今年5月の来日公演に行ってみてください。(バンドの回し者か俺はw)

所でこのライヴははじめからDVDリリースが決まっていたためにMCが全て英語なんですが、せっかく地元への凱旋ライヴを見に来た観客たちの心境ってどうなんでしょう?
「目の前の俺たち(ドイツ人)じゃなくて世界中のDVDを見ている人に向けて喋ってんのかよ。」って思わないのかなw
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