独断と偏見。
メロスピ系を中心にヘヴィメタル、V系等のCDのレビューを更新していくブログです。
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Rhapsody / The Power of The Dragonflame
Rhapsody / The Power of The Dragonflame

Rhapsody / The Power of The Dragonflame

01.In Tenebris
02.Knightrider of Doom
03.Power of the Dragonflame
04.The March of the Swordmaster
05.When Demons Awake
06.Agony is My Name
07.Lamento Eroico
08.Steelgods of the Last Apocalypse
09.The Pride of The Tyrant
10.Rise from the Sea of Flames (Bonustrack)
11.Gargoyles Angels of Darkness
I. Angeli di Pietra Mistica
II. Warlords' Last Challenge
III. ...And The Legend Ends...

評価:★★★★★

イタリアのシンフォニックメタルバンドが放つEmerald Sword Saga最終章となる4thフルアルバムです。2002年発表。
前作発表後Alessandro Lotta(Ba)が脱退し、再びプロデューサーのSascha Paethがベースを弾いています。
相変わらずAlex Holzwarth(Dr)は音源では叩かせてもらえず、ドラムはThunderforceさん。Alex Holzwarthって決して下手なドラマーではないはずなんだけどなんでだろ?
リンクは通常盤ですがこのレビューはボーナストラックの#10とヴィデオクリップを収録したDVDがついた限定盤のレビューです。DVDのレビューは書きませんがw

さて、率直に言ってこのアルバム、凄まじいです。
ここまでコンスタントに素晴らしいアルバムをリリースし続けてきたRhapsodyですから、物語を締めくくる本作に対するリスナーの期待も並大抵のものではありませんでした。
しかしその期待をはるかに超える大名盤といっても過言ではありません。

お約束となったイントロダクションの#1に続いてはじまる#2のイントロでは前作の流れを引き継ぐようなアグレッシヴな凄まじいテンションのギターリフに、かの伝説級の名曲Emerald Swordのリフをモチーフにしたシンフォニックアレンジが絡みます。このイントロはストーリーが続いていることを改めて思い出させてくれますね。サビはお約束の合唱系です。
そして畳み掛けるように更に疾走キラーチューンの#3が続きます。BメロではRhapsodyとしては珍しい裏打ちのリズムも飛び出し、サビのメロディーの壮大さはRhapsodyの数多い楽曲の中でも随一です。
そしてミドルテンポの#4はManowarにも通じる勇壮なメロディーでリスナーの合唱を誘います。

#5は再び疾走曲です。Fabioのデスヴォイス一歩手前のAメロに呼応するかのようにLucaのリフも攻撃的に展開され、またもやサビでは壮大な合唱系。
そして更に畳み掛けるように攻撃的な#6が続きます。この曲は3rd収録のHoly Thunderforceに通じる雰囲気のあるドラマティックなキラーチューンです。さっきからキラーチューンって言葉を使いすぎな気もしますが実際全部キラーチューンなだからしょうがないですね。

そして全編イタリア語詞というRhapsodyとしては新しい試みでオペラティックに朗々と歌い上げられるバラードの『ラーメンとエロい子』こと#7で一休みした後に再び#8で疾走。非常にファンタジックで明るいメロディーのイントロが印象的で、そのままポジティヴなイメージのままサビにつながります。物語が終焉に近づいていることを実感させられます。
そして#9は再び飛翔系のサビが印象的なキラーチューンです。このサビの開放感は病みつきになります。
#10は特別盤限定のボーナストラックです。これがもう、ボーナストラックなんかにしておくのが勿体無い明るいメロディーのキラーチューン。並みのメロスピバンドだったらアルバムのリーダートラックになるクラスの曲です。

そして何といっても圧巻なのが19分に及ぶ大作の#11です。3つのパートからなる組曲構成となっており、ナレーターによるストリーテリングを交えながら劇的に展開していきます。
そして物語の終焉と同時に#1のメロディーが流れだす頃には溢れ出す涙を止めることができなくなることでしょう。(いや、マジではじめて聞いたときは泣いたよw)



3rdフルアルバムより続いてきたデスメタルにも通じるようなリフの攻撃性の深化は本作でもさらに進み、過去最大のアグレッションで畳み掛けます。
その一方でRhapsodyのアイデンティティでもある、2ndフルで示したやりすぎなまでのシンフォニックアレンジは健在で、まさにRhapsody全部入りな内容といっていいでしょう。
前半はダークな空気を感じさせながら進行し、バラードの#7を挟んだあとの後半には明るい曲が並ぶ構成もリスナーのカタルシスを誘います。
疾走曲の#2、#3、#5、#6、#8、#9、#10はどれをとってもキラーチューンとなりえますし、ミドルテンポの#4は勇壮で、バラードの#7は美しく、大作の#11はドラマティック。
捨て曲なしどころか、全曲名曲といっていいレベルのクオリティーです。

冷静にストーリーを読んでみると中二病の妄想そのものなんですが、中二病も極めれば前人未到の領域へ至ることができるということを証明した名盤です。
最後に#11のラストシーンより、このセリフを引用してこの駄文を締めくくりたいと思います。意訳、誤訳はご容赦を。

『忘れるな、
誇り高き兄弟たちよ…
不可能なことなど何一つないのだ、ドラゴンフレイムの神秘的な力をその心に宿したならば!
信じるのだ!そう、ドラゴンフレイムを!』
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Rhapsody / Rain of A Thousand Flames
Rhapsody / Rain of A Thousand Flames

Rhapsody / Rain of A Thousand Flames

01.Rain of A Thousand Flames
02.Deadly Omen
03.Queen of The Dark Horizons
04.Tears of A Dying Angel
05.Elnor's Magic Valley
06.The Poem's Evil Page
07.The Wizard's Last Rhymes

評価:★★★☆

イタリアのシンフォニックメタルバンドのEmerald Sword Saga最終章に先駆けて発表された外伝的なミニアルバムです。2001年発表。
ミニアルバム扱いということで2100円とフルに比べて安いのですが、全ての曲がフルアルバム未収録でトータルタイムは約42分とフルと比べても遜色のないボリュームなのがお得で嬉しいですね。
メンバーは3rdから変わらぬ5人で、本作もやはりドラムはThunderforceさんが叩いています。

さて、ストーリー的に外伝的な位置づけとなるミニアルバムということで、音楽的にも実験的な要素を見ることができます。
Emerald Sword Sagaを構成するLegendary Talesから次作The Power of The Dragonflameまでの4枚のフルアルバムが全て
・ボーナストラックを除けば全10曲
・#1はSEで#2は疾走キラーチューン
・アルバムの最後を締める#10は「Rhapsody全部入り」な大作
という共通のフォーマットの元で制作されているのに対して、本作はそうした制約がありません。

まずSEなしにいきなり暴れ狂うドラムの疾走曲#1がはじまり、短いインストを挟み早くもアルバムのラスト曲かのような大作#3がきます。
#4の間奏ではナレーターが感情移入しすぎで冷静に聴いていると吹き出してしまうので、自分も歌詞を読みながら感情移入して聞きましょう。
そして再び短いSEを挟んだ#6は疾走したりゆっくりになったりと慌ただしい曲です。
ラストを飾る#7は再び大作。ドヴォルザークの新世界のメロディーを大胆に引用し、後半には#4、#6のメロディーも登場、アウトロでは#1のシンフォニックアレンジまで登場するまさに「全部入り」な内容です。

全体的に大作が多い作風ですので、あと一曲くらいわかり易いキラーチューンとオープニングSEをつけて曲順をいじったら次作にも負けない名盤になったんじゃないかって気もしますが、まぁそこはミニアルバムということで…。
Rhapsody / Dawn of Victory
Rhapsody / Dawn of Victory

Rhapsody / Dawn of Victory

01.Lux Triumphans
02.Dawn of Victory
03.Triumph For My Magic Steel
04.The Village of Dwarves
05.Dargor Shadowlord of the Black Mountain
06.The Bloody Rage of the Titans
07.Holy Thunderforce
08.Trolls in the Dark
09.The Lost Winged Unicorn
10.The Mighty Ride of the Firelord

評価:★★★★☆

イタリアのシンフォニックメタルバンドの2000年発表の3rdアルバムにしてEmerald Sword Sagaの第三章。
前作からドラマーがAlex Holzwarth(Dr)にチェンジしました。AlexだとかAlessandoroだとかが多くて紛らわしいバンドだこと。
でも何故か新加入のAlex Holzwarthはレコーディングでは叩いておらず、Thuderforceなる人が叩いているようです。なんかようわからん。

いよいよストーリーが佳境を迎え戦闘シーンが多くなったことが音にも反映され、前作に比べてアグレッシヴなギターリフや疾走曲が増えました。
色々詰め込みすぎだった前作に比べて一つ一つの楽曲がコンパクトになったことでかなり聴きやすくなったと思います。

勝利の夜明けなんていうタイトルの割りにはストーリーはかなりダークです。
ヒロインはレイプされて死ぬし、もう一人の仲間も最期の力を振り絞って主人公を助けたら死ぬし。
そんなストーリー展開もあってFabioの歌唱もいつになく喜怒哀楽の怒に特化したものとなっています。

お気に入りはお約束のSE#1に導かれてオープニングを飾る合唱系疾走曲の#2、間奏の笛が印象的なドラマティックチューンの#5、デスメタル一歩手前のアグレッションで畳み掛けるキラーチューンの#7、飛翔系のサビが素晴らしい#9あたりです。
お約束のラストをしめる大作#10で#1のメロディーが出てくるのも印象的ですね。前作も最後の曲にEpicus Furorをモチーフにしたパートがあるし、この後に出る4thアルバムでも最後に1曲目に戻る構成になっているのでRhapsodyは最後の曲の中で1曲目のメロディーを使うのが好きなのかな。

Luca様のスウィープで上昇下降を繰り返すだけのギターソロがつまらないという変わらぬ欠点もありますが、彼は『ギターも弾けるコンポーザー』と割り切りましょうw
それにしてもこのクオリティーのアルバムを年一ペースで発表し続けるっていうのも凄まじいことですよね。
Rhapsody / Symphony of Enchanted Lands
Rhapsody / Symphony of Enchanted Lands

Rhapsody / Symphony of Enchanted Lands

01.Epicus Furor
02.Emerald Sword
03.Wisdom of The Kings
04.Heroes of The Lost Valley
05.Eternal Glory
06.Beyond The Gates of Infinity
07.Wings of Destiniy
08.The Dark Tower of Abyss
09.Riding The Wings of Eternity
10.Symphony of Enchanted Lands

評価:★★★★

イタリアのシンフォニックメタルバンドの1998年発表の2ndアルバムにしてEmerald Sword Sagaの第2章です。
メンバーは前作から変わらぬLuca Turilli(Gt)、Alex Staropoli(Key)、Daniele Carbonera(Dr)、Fabio Lione(Vo)の4名に加えてベーシストとしてAlessandro Lottaが加入しました。
プロデューサーは1st同様Sascha PaethとMiroが担当。

アルバムタイトルにSymphonyと入っていることもあってかサウンドは前作より更にシンフォニックになり、曲間にはナレーターの語りや馬のいななきまで導入され、大仰さが倍増しています。

このアルバムは何といっても#2ですよね。
Rhapsodyのことはよく知らないという人でも#2のサビくらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?
むしろ#2のサビを口ずさめない人はメタラーとして…いや、人としてどうかと思うレベルです。

また全人類必聴レベルの#2の影に隠れがちですが、スピードチューンの#3、少々冗長な展開が目立つもののサビのメロディーが秀逸な#5、Fabioの歌唱力が映えるバラードの#7等、優れた曲が多いアルバムです。

ただ、一つ一つの曲は優れているのですが、前述のようにストーリーアルバムとしての語り等が多すぎたり、物語に合わせた強引な曲展開が耳についたりと、アルバムを通しで聞いていると少し聴き疲れしてしまう面があります。
そういう面においては1stのほうが聴きやすかったと思います。
まぁこれはRhapsodyというバンドに求めるレベルが高すぎるが故の不満と言えますがw
Rhapsody / Legendary Tales
Rhapsody / Legendary Tales

Rhapsody / Legendary Tales

01.Ira Tenax
02.Warrior Of Ice
03.Rage Of The Winter
04.Forest Of Unicorns
05.Flames Of Revenge
06.Virgin Skies
07.Land Of Immortals
08.Echoes Of Tradegy
09.Lord Of Thunder
10.Legendary Tales

評価:★★★★☆

イタリアのシンフォニックメタルバンドの1997年発表の1stアルバムにして、この後4作に渡って描かれる壮大なるEmerald Sword Sagaの第一章です。
この時点でのメンバーはLuca Turilli(Gt)、Alex Staropoli(Key)という二人のブレインに加えDaniele Carbonera(Dr)、Fabio Lione(Vo)という4名でベースはプロデューサーのSascha Paethが弾いています。

シンフォニックメタルの起源といえばANGRAの1st、Angels Cryを上げる人も多いかと思いますが、後のバンドへの影響を考えるとジャンルとしてのシンフォニックメタルは本作において確立されたと言えるでしょう。
アルバム全編を通して豪華に楽曲を彩るオーケストレーションとクワイヤ、ファンタジックな世界観、思わず歌ってしまうような親しみやすいサビのメロディー…といった今日のシンフォニックメタルのフォーマットは本作一枚だけで完成に至ったものです。
また本作の凄さは、それがオリジネイターであったことのみに留まりません。発表後15年という月日の流れた今日までの間多くのフォロワーを生んできたにもかかわらず、本作を超える作品はRhapsody自身が後に発表する作品を除けばただの一つも存在しないことこそが本作の凄さなのです。

RPGにも通じるような中世ヨーロッパを舞台としたファンタジックなストーリーの語り部の役を担うFabio Lione(Vo)の実力は圧巻の一言です。
仰々しいまでにオペラティックな中低音からメタルシンガーらしいハイトーン、静と動を表現する変幻自在の歌唱力はまさにシンフォニックメタルを歌うために生まれてきたかのような完璧に音楽性にマッチしたものです。

お気に入りの曲は#2、#3、#5、#7、##9あたり、まぁ全部ですw
前述のとおり、本作の時点で既にその音楽性は確立の域に達しており、シンフォニックメタルの教科書と言っても良い作風です。ストーリーを楽しむ意味でもRhapsodyのアルバムを聞くのならばまず本作から順を追って聞いていくのがベストでしょう。
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