独断と偏見。
メロスピ系を中心にヘヴィメタル、V系等のCDのレビューを更新していくブログです。
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STRATOVARIUS / Elysium
STRATOVARIUS / Elysium

STRATOVARIUS / Elysium

01. Darkest Hours
02. Under Flaming Skies
03. Infernal Maze
04. Fairness Justified
05. The Game Never Ends
06. Lifetime In A Moment
07. Move The Mountain
08. Event Horizon
09. Elysium
10. Castaway
11. Darkest Hours (demo)
12. Against The Wind (live)
13. Black Diamond (live)

評価:★★★★

フィンランドのメロディックメタルバンドの2011年発表の13thアルバムです。

Timo Kotipelto(Vo)、Jorg Michael(Dr)、Jens Johansson(Key)、Lauri Porra(Ba)、Matias Kupiainen(Gt)という新体制になって2作目にして会心の復活作となりました。
2005年のセルフタイトルアルバムの衝撃の駄作っぷり、そしてその前後のバンドのごたごたを見て、またSTRATOVARIUSがこのような傑作を届けてくれる姿を想像出来た人がいたでしょうか。

前作がJorg Michael(Dr)を除く4人の曲を均等に採用した結果、表層上ストラト流メロディックメタルの形式を保ってはいるものの、やや散漫な印象を残したアルバムだったのに対し、本作はMatias Kupiainen(Gt)をバンドの中心に据え、その他のメンバーがそれをしっかり支えるような形で結束したアルバムとなりました。
そのことはアルバム本編の9曲中実に6曲をMatias Kupiainen(Gt)が作曲し(うち1曲はTimo Kotipelto(Vo)と共作)、プロデュースも担当していることに顕著に現れています。

アルバム全体を通した方向性としては前作の流れを踏襲した、STRATOVARIUSのイメージを大きく逸脱しないメロディックメタルですが、本編ラストを飾る18分に及ぶ大作の#9に顕著なように、よりMatias Kupiainen(Gt)のプログレッシヴな感性を前面に出した楽曲が多くなっており、またTimo Tolkki在籍時には無かった洗練されたオシャレな雰囲気が漂う作品となっています。

フックのきいたTimo Tolkkiの曲に比べると一聴した瞬間ガッツポーズをしてしまうようなキャッチーさには欠けますが、その分繰り返し聴けば聴くほどに味わいの出てくる「大人のメロディックメタル」とでも例えられるような魅力に溢れています。

また前作はキラーチューン不在のイメージがありましたが本作は#3、#8(これら2曲もMatias作!)という新しいSTRATOVARIUSの代表曲になるようなキラーチューンが2曲あることも特筆すべきでしょう。

勿論演奏面でも前作以上に充実しており時にプログレッシヴに、時にネオクラシカルに引き倒しています。
今のメンツならばかつてのSymphony Xのような方向性の曲をやってみても面白いんじゃないかと思います。
ただ、本作では#3を除いてTimo Kotipelto(Vo)は無理のない音域で歌っており、あの危なっかしいハイトーンが魅力だと思っている僕には物足りなかったりもしますがw

前作が新布陣の顔見世のような意味合いのアルバムだったのに対し、本作はまさに新生STRATOVARIUSとしての方向性をはっきりと示した傑作といっていいと思います。
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STRATOVARIUS / POLARIS
STRATOVARIUS / POLARIS

STRATOVARIUS / POLARIS

01. Deep Unknown
02. Falling Star
03. King Of Nothing
04. Second Sight
05. Blind
06. Winter Skies
07. Forever Is Today
08. Higher We Go
09. Somehow Precious
10. Emancipation Suite: Ⅰ Dusk
11. Emancipation Suite: Ⅱ Dawn
12. When Mountains Fall

評価:★★★

フィンランドのメロディックメタルバンドの2009年発表の12thアルバムです。
ゴタゴタの末、元鞘に戻ってリリースされたバンド史上最大の問題作である前作発表後、Jari Kainulainen(Ba)が脱退。
新たにフィンランド人ベーシストLauri Porraを迎え、2007年には新作の制作を開始するも再びいざこざの末、リーダーのTimo Tolkki(Gt)が2008年に一方的にバンドの解散を宣言。
当時すでに完成間近であった12thアルバム"REVOLUTION RENAISSANCE"を白紙に戻し、なんとそのSTRATOVARIUSの新作デモを勝手に自分のソロプロジェクトのデモとしてレコード会社に売り込み、勝手にソロプロジェクトREVOLUTION RENAISSANCEの1stアルバム"NEW ERA"としてレコーディングし直し実際に発売してしまうという、奇行の多いTimo Toklkkiの中でも完全にキ○ガイの所業としか思えない無茶苦茶な行動を起こす中で、Timo Tolkkiを除くメンバーは若干25歳のフィンランド人ギタリストMatias Kupiainenを迎えバンド存続を表明し、リーダーでありメインソングライターでありギタリストであったTimo Tolkki無しではじめてレコーディングされた復活作が本作です。

一時は完全に崩壊しかけたバンドの復活作ということで注目を集めた本作ですが、結論から言うと予想されたレベルを下回ることもなければ大きく上回ることもない、順当な復活作となりました。
これまでの11枚のアルバムで大半の曲の作曲を手がけてきたTimo Tolkkiがバンドを去った危機をJorg Michael(Dr)を除く4人のメンバー全員が曲を持ち寄ることで回避しており、復活作ということで恐らくは4人それぞれが思い描く"ストラトらしいサウンド"を具現化した作品となっています。
メインソングライターを欠いたことで逆にらしさを取り戻すという、皮肉な結果となりました。
#5、#7、#8というアルバムの売りとなるであろう疾走曲の作曲者がそれぞれJens(#5)、Lauri(#7)、Kotipelto & Kupiainen(#8)とバラバラであることが、民主的になったバンドの現状を物語っていると思います。
以前某誌のインタビューでTimo Kotipelto(Vo)が自分の曲が全く採用されないことに対する不満を述べていたので、Timo Tolkkiが居なくなったことでTimo Kotipelto(Vo)がメインソングライターになることを恐れていたのですが(僕は小ティモは優秀なソングライターではないと思っています。)、Timo Kotipelto(Vo)は4曲をMatias Kupiainen(Gt)と共作するにとどまっており、安心しました。

また、演奏面に関してはJorg Michael(Dr)、Jens Johansson(Key)の両名を得た1996年のEpisode以降のメンツの中でTimo Tollki(Gt)は足を引っ張っている存在だったのに対し、Matias Kupiainen(Gt)は一聴しただけで只者ではない存在感を漂わせています。
Jens Johansson(Key)もいつになく弾きまくっていることもあり、STRATOVARIUS史上で最もテクニカルなアルバムとなりました。

ただ、前述の通りそれぞれの曲はSTRATOVARIUSらしい様式に従って書かれてはいるものの、やはりTimo Tolkkiの書く曲のキャッチーさには一歩及ばず、どの曲もこれまでのSTRATOVARIUSを少しずつスケールダウンさせたような印象を覚えてしまいます。
どうしても「物凄く上手い人たちが一生懸命STRATOVARIUSの真似をしているアルバム」というように感じられてしまうんですよね。
アコースティックバラードの#12もFoeverの出来損ないにしか聞こえないし…。

ただ、そういった作風は恐らくはバンド自身が意識したものではないかと思います。
取り敢えずこれまでのバンドのイメージに沿った作品を作ることでバンドの健在っぷりを見事に証明した作品となっています。


余談ですが、現在は本作に伴うツアーの模様を収めたライヴ盤と本作自身をパッケージした二枚組も輸入盤ですが発表されており、こちらには勿論日本盤ボーナストラックの#4は収録されておりませんが、お得な内容となっています。
ライヴ盤は小ティモがスタジオ盤以上に高音がきつそうなのが気になりますが、全体的にスタジオ盤よりもテンポアップしていますし、現在のメンバーで演奏する"Destiny"、"Speed Of Light"、" Father Time"等の往年の名曲は非常に魅力的です。
STRATOVARIUS / STRATOVARIUS
STRATOVARIUS / STRATOVARIUS

STRATOVARIUS / STRATOVARIUS

01. Maniac Dance
02. Fight!!
03. Just Carry On
04. Back To Madness
05. Gypsy In Me
06. Gotterdammerung (Zenith Of Power)
07. The Land Of Ice And Snow
08. Leave The Tribe
09. United

評価:★

フィンランドのメロディックメタルバンドの2005年発表の11thアルバムです。
Timo Kotipelto(Vo)、Jorg Michael(Dr)の両名が前作リリース後にTimo Tolkki(Gt)との不仲を理由に脱退、女性シンガーを迎えるもファンからの不評を買った挙句Timo Tolkkiがファンに刺されるというドタバタの末に結局元鞘に戻りTimo Tolkki(Gt)、Timo Kotipelto(Vo)、Jari Kainulainen(Ba)、Jorg Michael(Dr)、Jens Johansson(Key)という黄金期の5人で制作された本作…。







さて、STRATOVARIUSの魅力とはなんでしょうか?
























・疾走するビートにキャッチーなメロディーの載るメロディックスピードメタルサウンド

・美しいネオクラシカルな旋律

・手練のプレイヤーによるソロバトル

・"Hunting High And Low"で聴けるようなポップで万人受けするような明快な楽曲

・北欧らしい透明感のあるサウンド

勿論人によって答えは異なるでしょうが、上記のような要素は誰もが思いつくのではないでしょうか?






















それでは次にそれらの魅力を全部失ったところを想像してみてください。





















それがこのアルバムです。
STRATOVARIUS / ELEMENTS Pt.2
STRATOVARIUS / ELEMENTS Pt.2

STRATOVARIUS / ELEMENTS Pt.2

01. Alpha & Omega
02. I Walk To My Own Song
03. I'm Still Alive
04. Seasons Of Faith's Perfection
05. Awaken The Giant
06. Know The Difference
07. Luminous
08. Dreamweaver
09. Liberty
10. Ride Like The Wind

評価:★★

フィンランドのメロディックメタルバンドの2003年発表の10thアルバムです。
元々前作とセットのダブルアルバムとして制作されていたため前作から9ヶ月という短い期間でのリリースとなったのですが…
















一体どうしちゃったのよ?
















疾走しているとか疾走していないとか、そういう問題ではない。

致命的なまでに曲がつまらない。メロディーが耳に残らない。

疾走曲の#3、#6ですらどこがサビだったのかさっぱりわからない始末。











本作が出たときはSTRATOVARIUSも地に落ちたなって思ったんですよ。
…まさか本作より酷いアルバムを作るなんて思わないじゃん…。
STRATOVARIUS / ELEMENTS Pt.1
STRATOVARIUS / ELEMENTS Pt.1

STRATOVARIUS / ELEMENTS Pt.1

01. Eagleheart
02. Soul Of A Vagabond
03. Find Your Own Voice
04. Fantasia
05. Learning To Fly
06. Papillon
07. Stratofortress
08. Elements
09. A Drop In The Ocean
10. Into Deep Blue

評価:★★★

フィンランドのメロディックメタルバンドの2003年発表の9thアルバムです。
ここまで一年にほぼ一作のペースを守ってきた彼らですが前作リリースから3年の活動休止期間を経てリリースされました。
前作までにアルバムを出しすぎであったが故に少々マンネリな感もあったため、休息を挟むのはいいことだと思ったのですが…
結果として過去最大級にマンネリ感の強いアルバムとなってしまいました。

アルバムの構成としては前作の"Hunting High And Low"の路線を踏襲したストラト流ポップメタルの"世界に一つだけの花"こと#1、ストラト印の疾走ナンバーの#3、#5、Strato~シリーズ復活のインスト#7と奇数トラックにわかり易い伝統的なストラトサウンドのナンバーが、偶数トラックにミッドテンポ~バラードの大作が配置されています。
奇数トラックと偶数トラックにスタイルの異なる作風の曲を交互に配置する手法はSTRATOVARIUSのお得意の手法ですね。

偶数トラックの曲を楽しめるかどうかで本作の評価は別れるのだと思いますが、僕には正直退屈に感じられました。
#4の壮大な歌メロは非常に魅力的に思うんですが、#2、#6あたりは一体どこで盛り上がればいいのかもわかんないんですよね。

奇数トラックは相変わらず非常にハイレベルです。
特にアンチ小ティモには「いやお前こそ自分の声を見つけろよwww」と言われそうなギリギリのハイトーンが魅力な#3はたまらないですね。
冗談抜きでTimo Kotipelto(Vo)のこのいっぱいいっぱいなハイトーンこそがSTRATOVARIUS最大の魅力なのです。

奇数トラックが優れているだけに全体としては良作と言えるのですが、これまでのアルバムを聴いた時にはあった興奮が本作の初聴時には得られませんでした。
十分な休養を経ての充実作となるはずであった本作がこの煮え切らない内容であったということが、今にして思うと既にこの時点でバンド崩壊へ向けたカウントダウンが始まっていたのかな…と思わせてしまうんですよね。
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